「だんだんと登場人物たちが幸せになっていく物語」バグダッド・カフェ jfs2019さんの映画レビュー(感想・評価)
だんだんと登場人物たちが幸せになっていく物語
初めて見たのは学生の頃。大阪梅田のロフトの地下、出来たばかりのテアトル梅田で見たように記憶する。
いい映画は見るたびに新しい気づきがある。この映画もその一つだと思う。
この映画が撮影されたのは、まだ東西ドイツが統一されていなかった頃。ヤスミンは西ドイツ側のローゼンハイムから来た設定。東ドイツはまだ自由に旅行ができなかった時代だった。もし、湾岸戦争の後だったらバグダッド・カフェというタイトルにもできなかったかも。
最初に見た時はなぜ突然手品の練習を始めたのかがわからなかった。ドイツから観光でやって来て英語を自由に話せないヤスミンにとって、言葉を使わずともお客さんを楽しませることができる手品は、自分の居場所を見つけるのに格好の手段だ、ということはだいぶん後になってから気がついた。
バグダッド・カフェの名前の由来がなんなのかはずっと謎のままだが。
(追記)わたしが見たのは4Kレストア版じゃなかったのでレビューを移動しました。
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