アクション・ミュタンテのレビュー・感想・評価
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マッドマックス 怒りのデスロードの感動を再び!
無意識に二回目の鑑賞…。
邦題が変わってたのだ!
「ハイル!ミュタンテ」→「アクションミュタンテ」。
…事情は察せられる。
おかげで30年ぶりに鑑賞できた!
初見でも確か好印象を持っていたはずなのですが、詳細は忘却の彼方でした。
スペイン映画というと、まずペドロ・アルモドバルくらいしか頭に浮かばないのですが、ぼんやりとラテン!フラメンコ!情熱!を連想してしまう。そして、その直感は的を射ていた!
おおまかな舞台設定としては、ブレードランナーや未来世紀ブラジル、AKIRA等と同じくディストピアもの。こういう系統はたいていが達観と諦念の支配する低血圧なムードが主軸とされるのですが、そこはラテンの情熱とフラメンコ魂がそうはさせないのです!
ストーリーはネタバレになるので明かしませんが、5分おきにどんでん返しが起こることだけは伝えたい!笑っちゃうくらいシーンや視点がコロコロ変わります。
登場人物の誰を主眼においていいのか、いやそんなものはどうでもいいのか…。
基本的にはSFコメディというよりはSFコントです。どぎついです。
ゴージャスでグロテスクなドリフ、ごっつええ感じ、キングオブコントだと思ってもらえば間違いないです。
この映画に比べると、ホドロフスキーは勿論のこと、ドゥシャン・マカヴェイエフやジョン・ウォーターズの映画は、社会派だし多少クレバーに感じられる(笑)。
いい意味で出鱈目、無茶苦茶。しかしカタルシスはちゃんとある!不思議!
ある意味、エンターテイメントの極北!ポップコーン映画の最高峰です!
様々な制約をふりっ切った感じと疾走感爽快感は、とりわけ楳図かずお先生の「14歳」とか「マッドマックス 怒りのデスロード」にかなり近い。
ただし、同じくラテン、イタリアのB級映画でよく目にするセクシー美女が傷だらけ血だらけでグチャグチャになって泣き叫ぶ声が全編に響き渡る!…そういうのが苦手な人は難しいかなとは思います (笑)。
まあ、倫理的にもこのような映画はもう製作されることはないでしょう!
"正義の味方なんていらない!…”な映画
この映画を、名古屋でジョージ・クリントンのライブを見た翌日、心斎橋で観たんですが、鑑賞日から1か月以上も経ち、あまりよく思い出せません笑
ただ、ポスターにデカデカと正義の味方然として写っている主人公は、全然共感の出来ない悪魔みたいな奴だったなぁと…それだけは覚えています笑
物語はかなり破茶滅茶なSFだったんですが、トリッキーな登場人物たちを前に、自身の心の準備不足を痛感しながらも、こんな映画は見たことないなぁと、また機会があったらもう1回観てみようかなぁと、そんな感想を持ちました。
未鑑賞の方にはオススメです!笑
*この作品を観た1か月後くらいに「シネマート心斎橋」は閉館してしまったようですね。やたらと座席を後方から蹴ってくる奴が多かったぐらいの印象しかない劇場でしたが、そんな輩みたいなマナーの悪い連中がやって来るような劇場がなくなって個人的には良かったです…。
割と一筋縄には行かないSF
ホラーっぽいけどホラーじゃない、SFコメディ
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