劇場公開日 1991年4月27日

「粗はあるけど楽しい作品。」ハード・ウェイ きーとろさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0粗はあるけど楽しい作品。

2019年5月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波

笑える

楽しい

マイケルJフォックスといえば『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズですね。ずっと好印象を持ってはいたのですが、他の出演作を見たことがないなあと思い、本作を鑑賞しました。

思ったよりもコメディらしさはなく、アクションに寄った作品でした。その割にコメディ的な現実味のない設定や展開もあるので、そのちぐはぐさに違和感を覚えるかもしれません。おいおい、と思う場面が何回かありました。
笑える要素の他に、スリリングな場面や心情を描くようなドラマ性も含まれており、悪く言えばまとまりがない。ですがいろいろ詰まった楽しい作品でもあります。

舞台の街の雰囲気が好きでした。特にニックラングの看板。どデカイ動く看板…なんというロマン…。しかもタバコの先が光って、煙まで出てくる。すごくお金かかってそう。ニューヨークという設定ですが、本当にこんな看板があったりするんでしょうか。見てみたい。

ニックラングはスター俳優という設定で、マイケルJフォックス自身のイメージそのまんまなのがおもしろかったです。一度当たり役があるとずっとそのイメージが付きまとってしまうのは、俳優さんの悩みあるあるなのでしょうね。
本作でも無遠慮で頼りないけど、天真爛漫でかわいらしい、いい役でした。やはりこういう役が似合っちゃいますね。スーザンになりきる場面がなんだかかわいかったし、笑えました。

ジェームズウッズは刑事役なのですが、容姿だけ見るとヒョロっとしていてあまり刑事っぽくない気がします。どちらかというとスマートなSSやスパイの方が似合いそう。にもかかわらず、仕草や喋り方で仕事熱心ゆえに粗暴な刑事にちゃんと見えるから凄い。

スティーブンラングのサイコな悪役っぷりもインパクトがありました。表情も良かったです。

エンドクレジットの入り方も好きでした。
粗はありますが、楽しい作品です。特にマイケルJフォックスが好きな方におすすめ。

きーとろ