「90年代インディーズ映画の女王の真価を知る」パーティーガール 村山章さんの映画レビュー(感想・評価)
90年代インディーズ映画の女王の真価を知る
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ちゃらんぽらんなパーティー大好きっ子が、図書館での仕事を通じて自分の個性を失うことなく知性に目覚めたり、自分の生き方について見直したりする。あらすじだけで言えば定番中の定番の青春ストーリーなのだけれど、主人公が得意だと思っているパーティーのオーガナイズが非常にずさんだったり、約束をすっぽかしてもごめんのひとこともなかったり、主人公に筋が通っているわけではないところが、いい意味での余白になっている。この映画より後にリース・ウィザースプーンは『キューティーブロンド』で知性に目覚めるパーティー娘を演じたわけだが、そちらはより正しく立派な成長っぷりが描かれていて『パーティーガール』のような自由な雑味はない。今観ると本作の方が進んだ映画だったのでは?という気すらしてくる。そしてインディーズ映画の女王と呼ばれたパーカー・ポージーの主演作が日本で観られることは非常に限られているので、パーカー・ポージー大活躍の映画が観られるというだけでも★を増やしたくなる。
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