パーティのレビュー・感想・評価
全1件を表示
古き良きアメリカ製のゆるゆるコメディ
インド人役者扮するピーター・セラーズが映画会社の手違いにより社長夫人主催の邸宅パーティに招かれるが、トラブルメーカーゆえにパーティをめちゃくちゃにしてしまう…というスラップスティックコメディです。
起承転結の物語性があるわけではなく、基本的にはセラーズを含めたトンチキな登場人物達のしっちゃかめっちゃかな振る舞いが本作の見どころと言えそうです。ドリフターズのコントにさらにお金をかけてゆる~く仕上げたものを想像していただければ大体のイメージは掴めるかと思います。
爆笑を誘うようなコメディではないですが、セラーズの独特なたたずまいに好感を持てる方なら、お酒片手にほろ酔い気分で見る程度には十分楽しめる作品かなと思います。
セラーズのインド人設定や、途中からパーティに乱入してくるロシア人楽団、ヒッピーたちなどの人種的・思想的なキャラ付けは、物語としてはあまり有効的に作用していたとは思えませんが、公開年が1968年ということなので当時のヒッピームーヴメントを取り入れようとしたのかもしれません。
パーティ会場が泡だらけになってしまうラスト数分のシークエンスはこの映画の一番の見どころですので、物語には興味がない方もそこだけはぜひともご覧いただければと思います。
コメントする (0件)
共感した! (0件)
全1件を表示