「身勝手な修道女」野のユリ Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
身勝手な修道女
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総合:60点 ( ストーリー:50点|キャスト:70点|演出:65点|ビジュアル:40点|音楽:60点 )
神の使いが困っている信心深い修道女たちに遣わされ、教会を建てる手伝いをしていく。
世間から離れて宗教や思想に染まってしまった人というのはなんとこれほどにまで頑固で身勝手なのだろう。自分の信仰と信念のためには他人に迷惑をかけてもお構いなし。
人のいいポワチエはそれでも無償覚悟で彼女らのため村のために教会を建てるが、最後まで敬虔な修道女は神には感謝するが彼には感謝の言葉をかけたりしない。教会が出来たのは神のおかげであり、彼のおかげではないのだ。ポワチエはそれも承知の上で教会を建設したのだろうし彼自身の達成感もあったのだろう。
結局最後に彼が仕事を全て終わったと言い、歌いながら車の扉を閉じて発動機を始動する音をたてて去っていくことがわかっても、修道女たちは見送りもしない。私には彼女の身勝手さばかりが気になり、さっぱり爽やかな気分にはなれませんでした。あなたは神に仕える者としては良くても、社会人として常識を欠いており大きく間違っていますよ。
とはいいつつも、彼女の演技力や存在感は良かったのではないかと思います。ポワチエもこれで黒人初のアカデミー賞受賞となりました。
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