ノッキン・オン・ヘブンズ・ドアのレビュー・感想・評価
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シーン構図が毎秒良い
ただただカッコいいロードムービーだった。
シリアスな作品だと思って見始めたが、随所に散りばめられたコメディ要素のおかげで、現実離れした展開も「まぁいいか」と受け入れ
キッチンの廊下に腰掛ける2人、床に散らばるレモン、中央のナイフは大好きな一コマ。
ストーリーだけ見れば⭐︎3.2くらい。でも映像のセンスと空気感で、⭐︎4は付けたくなった。
3P
最高のロードムービー!
ずっと前に見て、とても好きだったことを思い、今回DVDを借りてきて改めて見て。
やはりすごく素敵な映画でした!
最初はマーチン目線とルディ目線が違う目線なんだけど
時を追うごとに、二人目線になっていく描き方はあっぱれの一言。
二人は強盗はすれど、決して人を傷つけたり殺したりはしないところも良くて。
大金を手にしてからの二人の無邪気な姿には「良かったねえ(^^)」みたいになって
死を目前にしている二人が、その大金を確実に「生き金」にしていく。
決して無駄遣いではなく、二人のために、みんなのために使うところも泣かせる。
当てずっぽうでハチャメチャなようで、きちんと丁寧に作られた作品だと思う。
最初から最後まで、全てにおいて名シーン。無駄は一切なし。
心に刺さる、心を癒やす、心を温めてくれる名作だと思う。
ロードムービー好きにはたまらない演出だらけ。また見て本当に良かった。
観終わった後の余韻が最高
笑いどころが多くてちゃんと笑えるし、マーチンとルディの2人の掛け合いがとても愛おしい。他のキャラクターたちも、(特にギャング二人組)どこか可愛くて憎めない。
痛快愉快な展開ながら、余命宣告を受けているというところのシリアスさもあり、バランスが絶妙。
結構綺麗に伏線が張ってあって回収されて、そこらへんもとても痛快。ストーリーが単純で、キャラクターたちの動きもとても分かりやすい。観ていてストレスがない。
個人的に好きなシーンは、薬局でルディがマーチンのために銃を持って医者を脅迫したシーン、ギャングのボスの粋なセリフのシーン、ギャングに銃をつきつけられいよいよかと思ったらとき決意したかのように2人が手を繋いだシーン、最後の海のシーン、、、
テキーラを片手に海について語るシーンや、最後海を見て…のシーンの、マーチンの真っ直ぐな瞳に、心をギュッと掴まれました。
考えるな。感じろ。
ロードムービーの究極の面白さってこういう事なんだろうなと思う。全てがぶっ飛んでいて痛快そのもの。何もかもがカッコ良く、言葉に出来ないほど切ない。最初から最後までどこを切り取っても名場面しかないし、登場人物全員が何とも憎めない愛すべきキャラクターだ。
ただこの作品は頭じゃなく「魂」で感じ取るべきと思う。だからあまり説明する気になれないし、それ自体がすごくダサい気がするのだ。分かる人には勝手にぶっ刺さるだろうし、分からない人に何をどう説明したところであまり意味がない。霊感と一緒で、見えない人には「残念でしたね」としか言いようがないのだ。
ラストシーンに何の説明が要る?
頭じゃなく魂で感じ取れ。
それ以外に言いようがない。
ギャングを交えてのなんちゃってコメディ
海を見ていた午後
レビューを読んでいたら25年前に見逃していた「ノッキン・オン・ヘヴンズ・ドア」が再上映されているのを知る。
映画は映画館で観るのが基本って言っている身としては、このチャンスに劇場へ行くしかない。夜1回のみ上映のため、老体に鞭打って本日3本目、いざ新宿ピカデリーへ。
病院の検査で腫瘍が進行し余命わずかとの宣告を受け同室になった二人は「天国では皆、海の話をするんだ。のけ者にならないように」見た事がない海を見に行く事にする。
病院に停めてあったベンツを盗み、海を目指すが、ベンツはギャングの車でトランクには大金が。余命幾ばくもない者が大金を手にすればお決まりの物欲、性欲に遣い、残りは施しに使い切る。
おバカなギャングと間抜けな警官を巻き込んだ破天荒なアクションが繰り広げられ、良く90分にまとまっている。
かなりご都合主義なところがあっても許す。笑って最後にはしんみりとさせる。
こういう映画的興奮を劇場で体験出来るのが有り難い。良く再上映してくれた。
25年経ってもこういうチャンスが巡って来るから、私はVODでは見ないようにしているのだ。映画館の暗がりで観るのが一番。
しかし、今日はスペイン語、ゲール語、ドイツ語の3本で、老体には少し堪えたかな。
海を目指せ!
天国への扉
いま全国でリバイバル上映してるみたいですが、昔よくレンタル屋に並んでましたよね。
音楽好きとしてタイトルに引っかかるものの、観る気にならず未観のまま…
まさか映画館で観る日が来ようとは(笑)
やっと観たけど、良かったです。
犯罪系ロードムービーで、コミカルな感じや笑いもあり、トゥルー・ロマンスって名前の店も出てきます(笑)
それもありタランティーノっぽいな…と思って観てたけど、終わってから調べたらタランティーノに影響を受けてるそう。
終わり方が良かった♪
言わずもがな、タイトルはボブ・ディランの有名な曲からですが、
この映画で使われてるのはドイツのバンド、ゼーリッヒによるカバーで、少しロックっぽくなってます。
映画には使われてないけど、この曲はガンズもカバーしてて最高なので、知らない方はガンズのバージョンも聴いてみて下さい(笑)
この映画はドイツのロードムービーなんだけど、これがアメリカのロードムービーだったら、自分の趣味的に当時すぐに観てたよな…と思いました(笑)
以前なかった配信も始まったみたいなので、どうぞ(笑)
余命いくばくもない男達のバカ丸出しの純情に振り回されるヤケクソ映画の金字塔
ほぼほぼ25年ぶりの鑑賞なのでエンディングを除いてほぼ新作映画を観ているような感覚で観れました。すなわち当時全然気付いてなかったことがバンバン眼球に飛び込んでくる。オープニングで出てくるナイトクラブの名前が“トゥルー・ロマンス”、そこでしょーもないジョークを飛ばす男とそれをこれっぽっちも理解しない相棒の噛み合わない会話は『レザボア・ドッグス』の冒頭シーンみたいで、黒スーツに黒ネクタイの出立ちは『パルプ・フィクション』のヴィンセントとジュールスそのもの、プレスリーとキャデラックが重要なキーワードになるものまた『トゥルー・ロマンス』。ということでこれでもかとタランティーノ作品へのリスペクトが詰まっていることに驚きました。本作も『トゥルー〜』と同じくヤケクソの逃避行を描いた作品ですがバイオレンスはほとんどごっそり取り除かれて、その代わりにブチ込まれるのが愛すべきバカ達による狂乱。主人公も彼らを追いかけるチンピラコンビも警察も出てくる男達が一人を除いて全員知性がこれっぽっちもないので何事も行き当たりばったり、それでもほぼ運だけで窮地を切り抜ける。この迷惑極まりないバカ騒ぎはガイ・リッチーの『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』に受け継がれたような気がします。そんな頭痛しかないバカ騒ぎがあるがゆえに終幕の美しさも『トゥルー・ロマンス』の影響下にあると思います。天国ではみんな海の話しかしないらしいぜ、お前海を見たことないの?じゃあ行こうぜ!余命いくばくもない男達のバカ丸出しの純情にニヤニヤしながら最後にはさめざめと泣かされる永遠の傑作です。そうだ、『トゥルー〜』におけるデニス・ホッパーが本作でのルトガー・ハウアーであり、それが『ロック、ストック〜』におけるスティングに受け継がれてるのかなと思いました。
私はこういう自暴自棄な主人公の映画をヤケクソ映画と呼んでいますが、それの起源はニューシネマにあります。『明日に向かって撃て!』、『俺たちに明日はない』、『イージー★ライダー』、『バニシング・ポイント』、『ダーティ・メリー クレイジー・ラリー』・・・その隆盛のほぼほぼ20年後に『テルマ&ルイーズ』、『ナチュラル・ボーン・キラーズ』、『トゥルー・ロマンス』そして本作とヤケクソ映画が量産された時代があったことはしっかりと胸に刻んでおきたいと思います。
初見
無敵な二人
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