劇場公開日 2024年1月26日

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ノスタルジア(1983)のレビュー・感想・評価

全50件中、41~50件目を表示

2.5映像の散文詩

2019年5月31日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

難しい

寝られる

このシーンは、この台詞は、この映像は何を語りたいのか?説明はない。
途中夢物語が挿入される等、フェリーニ監督の映画を思い出してしまう。
ユング心理学を片手に、感性と想像を駆使して読み解きたくなる。
フェリーニ監督の映画の脚本家がこの映画の脚本を手掛けているからか。
けれど、フェリーニ監督の映画程、ユーモアがあるわけでもなく、シニカルでもない。
ひたすら愚直に美しい映像ーグラビアの写真のような=が展開する。

信仰・自由がキーワード?
映画の中では”ロシア”と言っていたから、ソ連崩壊後の話かと思った。
監督が活躍する頃には緩んだとはいえ、規制の多かった”ソ連”で子ども時代を送った監督。そんな監督が、イタリアに出国し、この作品発表の後に”亡命”宣言をしたという背景を考えながら見ると、いろいろな意味づけをしたくなる。

とはいえ、シーンシーンごとに愚直に思いをぶつけてくる。
しかも”翻訳”では”詩”の本当の内容は伝わらないという映画のセリフを体現するように、極限まで”台詞”を減らした作り。

そんな制作映画であることを楽しめるかで、この映画の評価は変わる。

壮大で煌びやかなカソリックの世界ではなく、土着の迷信が絡んでいそうな、素朴なキリスト教がベースであり、終末感溢れた世界。 世界はすでに滅びかけている?
とはいえ、散漫でわかりやすくはない。
下手すると眠気に襲われるのに、
それでも、映像に引き込まれて、目が離せなくなる。

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とみいじょん

2.5正直・・・・

2019年1月22日
PCから投稿

正直言ってよくわからないというのが素直な感想ですが、信じられないぐらい綺麗な映像を見るためだけにも、この映画には鑑賞価値があると思います、さすがタルコフスキー!
それぐらいしか言えないな・・・・キリスト教徒だったらもっとわかるかもしれないです。

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ハワイアン映画道の弟子

2.5風景画

2019年1月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

難しい

寝られる

狙った構図であろう?オープニングから最後まで上品な絵画を映像美で表現しているように映る。

明確なストーリーさえ理解出来ずに睡魔との戦いに集中してしまい背伸びしてタルコフスキーの良さを感じたいと思った結果は置いてけぼりにされてしまった!?

モノクロの映像が過去のことなのか?妄想?音楽家の人生?ラストのロウソクも含めて何も理解出来ずに。

万全の体調で映画館で観ていたとしてもウトウトすること間違いなしな恐るべし!?タルコフスキー!!

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万年 東一

3.5計算された映像美は確かにすばらしいが鬱に落ちそうなほど病的で怖い。...

2018年10月18日
PCから投稿

計算された映像美は確かにすばらしいが鬱に落ちそうなほど病的で怖い。
内容も一度では理解不能。
むしろ解説付きのスライドショーで観たかった。

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miharyi

3.0確かに美しい

2018年6月26日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

タルコフスキー節
美しい水、光、陰影、構図、色彩
だがそれだけを楽しめなければ余りにも退屈だ

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あき240

1.0苦行

2018年6月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

寝られる

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吉泉知彦

4.0絵画のような映像

2018年2月16日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、映画館

どのシーンも名画のような構図ばかり。無駄なものが何一つなく、壁の染みにすら意味がある。
映像に圧倒されストーリーを追えなかったので、改めて見直したい。

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komasa

4.5美しい

2017年11月19日
Androidアプリから投稿

私はあまり教養がなく、理解しかねる場面が多々あった。おそらく私に限らず西洋人以外の人にとっては、深く理解しづらい作品なのではないか。
日本人と西洋人では、郷愁の感覚に結構差がありそう。下手に分かったつもりになるのは、少なくとも私にはふさわしくないと思えた。

しかしビジュアルはとても美しい。ゆったりとしたペースの進行で、ただそこに在る空間、時間、光と陰影を観て味わっているだけで豊かな感動がある。特に、水の表現が素敵だと思う。

四元素とか詩学とかもしかして関係あるのだろうか?

まあ、メッセージをちゃんと理解できなかったから、反って深い感じがしたのかもしれないが。
なんにせよ、心に残る素晴らしい体験だった。

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JI

3.5

2015年8月15日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

「惑星ソラリス」「鏡」で好きになった、タルコフスキー。

この映画では、水の場面と、蝋燭の場面(ありましたっけ?)しか覚えていません。でも、タルコフスキーの映画での、男性が語るロシア語の音の深さを耳にするだけで、満足する。

もう今はない、六本木のなんとかという映画館で見たような記憶があります。

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talisman

5.0犠牲と救いの映像詩

2014年4月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

幸せ

寝られる

2024年1月、4Kレストア版をBunkamuraにて。
さすがに美しい。そして今回もまどろまずに観ることはかなわなかった…
今回の気付き。
エウジェニアの感情の動きがよく分かった。アンドレイとの気持ちのすれ違いも。
水の流れる廃墟のシーンがとても美しい。そこで現れる少女は、アンジェラという名前からしても天使だよね。神様が「存在を示しても彼が気付かない」と言ってたし。
だからこそ世界を救うための温泉渡りの儀式をあらためてやるわけだし。
その温泉渡りの儀式のシーンはやはり奇跡的。1シーン1カットだし、成功する回はアンドレイにカメラが寄って、最後には画面から外してる。新しいアシスタントの様子からしても恐らく心臓で亡くなった感じ。
それを受けて、故郷に帰ったラストシーンと考えると、映画史上最高のラストシーンもさらに味わい深い…
もう一回くらい観られるかな…

恵比寿ガーデンシネマにて生涯ベスト作の最終鑑賞を更新。
何回目だろう?劇場では5回目くらいかしら。
今回は前回と比べても圧倒的に画質が良かった。リマスター?じゃないならデジタル版の上映なのかな?
相変わらずまどろみつつの鑑賞となる訳ですが、画質のおかげか『こんなシーンあったっけ』的な気づきもあったり。
そしてやはり最後の演説からロウソク渡り、エンディングの流れはやはり圧倒的。映画史上最高のエンディング(当社比)を劇場でもっと味わってもらいたい。

生涯ベストの「ノスタルジア」の再映が本日最後のため、北千住遠征…
今度いつスクリーンで見られるか分からないし…
見てみれば、なんとフィルム上映(当たり前?)で、新たな発見もあり、来て良かった。
お話はタルコフスキーの生涯のテーマ、犠牲と救いの物語なのですが、今回も映画の静かな緊張感に負けてちょっとウトウトしてしまいました…

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ぱんちょ