ノーバディーズ・フールのレビュー・感想・評価
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はみ出してしまう心優しい人たち
暮らしの中で、不器用で本当のことがなかなか伝えられない人たちを、やさしい目線で描いています。
多くの人々に「ダメ人間」の烙印を押されてても、誰かにとっては大切な存在であることを気づかされます。
演技は良かったが、こじんまりとした話でそれほどのめり込まなかった
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総合:65点
ストーリー: 65
キャスト: 80
演出: 70
ビジュアル: 70
音楽: 65
小さな田舎町に住み続ける初老の貧乏人を主人公にして、彼の人生と彼を取り巻く人間関係を描いていく。彼が不幸な家庭に生まれたのは彼のせいではないが、彼が不幸なのは、特に家庭が不幸なのは彼自身の責任によるものだろう。それでも彼がやってしまった過去のことはもう変えられない。だがちょっとした出来事でささやかな幸せを得ることが出来て、人との繋がりや暖かさを確認出来て満足出来たのかな。たとえ日常生活に大きな変化がなくても、人との繋がりがあるのと無いのとでは大きな違いで、そんな小さな世界の小さな物語だった。
良かったところは出演者の演技。ポール・ニューマンをはじめとして、出演者の多くが味のある演技をしていた。反面、あまり好きになれなかったのは物語。結局偶然に息子に出会ったことや偶然に孫がトラックに乗っていたことや息子が家庭に問題を抱えた上に失業したことが今回の変化をもたらしているわけで、受け身すぎて彼自身の努力によるものという気がしない。演技ではなくて主人公の能力や性格にそれほど魅力を感じなかったし、それだからだろうか、描かれている内容も小さくてそれほどのめり込めなかった。
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