劇場公開日 1983年12月10日

「やっぱりボンドはショーン・コネリーだね」ネバーセイ・ネバーアゲイン Mr.C.B.2さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0やっぱりボンドはショーン・コネリーだね

2024年10月22日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

かつて渋谷の駅前に渋谷駅から連絡通路で直結していた東急文化会館があった。
1階に渋谷一大きな映画館パンテオン、地下に東急レックス、上には渋谷東急、東急名画座(後に渋谷東急、渋谷東急2、渋谷東急3に改称)と映画館が4館入っていた。一番上はプラネタリウムだった。
その後、東急文化会館は2003年に閉業し取り壊されて、今は渋谷ヒカリエというビルになっている。ヒカリエには映画館がない。閑話休題。

1983年渋谷パンテオンでの完成披露試写会にて鑑賞。

複雑な経緯でイアン・フレミングの著作となった原作は1965年に「007/サンダーボール作戦」として映画化された。
しかし、実際は3人の共作による映画のオリジナルストーリーをベースにイアン・フレミングが勝手に小説化したもので、裁判沙汰を経て映画化権を取得した共作者の一人ケヴィン・マクローリーが本作の製作総指揮となっているが、実際は名前だけでショーン・コネリーの意向が強く反映されている。イオンプロの製作でないためにタイトルに007が冠されていない。

同じ?原作で、基本部分は「サンダーボール作戦」と同じとはいえ、似て非なるものだった。
ボンドカーによるカーアクションに対抗してかボンドがオートバイを乗り回す。
今では「ミッション・インポッシブル」でトム・クルーズがオートバイを乗り回すが、40年前は主人公がオートバイに乗るのは珍しい。ましてやコネリー・ボンドだ。(もちスタントマンだが)
「007ダイアモンドは永遠に」以来12年振りにジェームス・ボンド役にカムバックしたショーン・コネリー。まだ無名だったローワン・アトキンソンをコミック・リリーフとして使っていても、イオン・プロ作品でなくても、カツラを着けていても、やはりジェームス・ボンドはショーン・コネリーが良く似合うのだな。映画のラストで復帰を請われたボンドの最後の台詞が「Never again」だった。

本作の渋谷パンテオンでの完成披露試写会のあと、階上というか東急文化会館の中の会場で宣伝のために来日していたS・コネリーの歓迎レセプションがあり、懇意にしていた渋谷パンテオンの支配人(「E.T.」の試写でもお世話になったHさん)に入れて貰いました。
本物のショーン・コネリーは勿論カツラなど着けていなくて髭をたくわえ、後の「薔薇の名前」のような風貌で、髪はなくてもカッコ良かった。
ここなら帰る時に必ず通ると思い、わざと会場後方の出口のドア付近に陣取り、会場を後にするコネリー夫妻が目の前を通った時にショーン・コネリーに握手をしてもらい、その時に「Never say,Never again」と言ったら隣にいたコネリー夫人に「Very original」と言われてしまった。(汗)
後で「Never say,Never again」は、夫人がボンド役への復帰を促すためショーン・コネリーにかけた言葉が元だと知った。
元祖の前で言ったんかい。「Very original」と言われる訳だ。(大汗)

Mr.C.B.2
SAKURAIさんのコメント
2024年10月26日

実際にはフォローしてませんが心でフォローしてます!(笑)

これから劇場行ってきます!

SAKURAI
SAKURAIさんのコメント
2024年10月26日

おはようございます!

コメント、共感、フォローとありがとうございます!

ソウシリーズはまた新作あるみたいですが正直観ても観なくてもって感じです(笑)

描写が痛々しすぎますよね!

SAKURAI
Mr.C.B.2さんのコメント
2024年10月23日

共感、コメントどうもです。

東急文化会館がなくなってから渋谷にはあまり映画を観に行かなくなりました。最近行くのはヒューマントラストシネマかル・シネマ渋谷宮下くらいですか。駅前の工事が長くて判りにくい!あと外人多すぎ。

関連:NOBUさんにも褒めて頂いた「E.T.」もお読み頂ければ幸いです。

Mr.C.B.2
pipiさんのコメント
2024年10月23日

おお!
夫人のVery originalとはそういう事でありましたか。
なんか、わかるなぁ。
私も主人が大きな仕事を受けるか受けないか迷っていた際に、色々とやる気の高まりそうな発破をかけて、最終的に主人がやる気になったという一件がありました。
歴史の影に細君アリですねw

今でも自分の中では、当時の渋谷の街並みが「本物の現実」で、今の姿は虚像にでも迷い込んだような気が致しますね。

pipi