劇場公開日 1983年12月10日

「ショーン・コネリーは永遠に」ネバーセイ・ネバーアゲイン 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ショーン・コネリーは永遠に

2020年11月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

興奮

ロジャー・ボンド任務絶頂期に作られたシリーズ番外編。1983年の作品。
が、ただの紛い物でもパロディーでもない。
だって、ボンドを演じるのは…
ショーン・コネリー!
これに尽きる!

ネバーセイ・ネバーアゲイン!(二度とやらない!)
…と言って12年前に降板したのに、その空白の期間が嘘のように、すんなり普通にボンド。さすが初代ボンドの貫禄。
作品は、やはり番外編なだけあってあのお馴染みテーマ曲は流れないが、歌から始まり、Mも登場するし秘密兵器も(が、Qは姿を見せず)、敵は諸事情で使えなくなった正シリーズとは違いスペクター、意外と娯楽性豊か。

話はコネリーの4作目『サンダーボール作戦』のリメイクなのは有名。比べると…
敵ボスはあちらの方がインパクトあり。
ボンドガールはこちら、若きキム・ベイシンガー! あちらもいいが、こちらも美貌が映える。
ボンドを狙う悪女はどちらもインパクトあり!

中盤のバイク&馬上チェイス、クライマックスの『サンダーボール作戦』と言えばの海中戦など、アクションも盛り込まれているが、どうもオリジナルより迫力や見せ場に欠け…。
あの敵見方入り乱れの海中アクション、海上ボート・アクションは凄かった…!
コネリー12年ぶりの復帰や今回の訃報が無ければ採点はもうちょっと低かったかもしれない。

しかし、そのいぶし銀の魅力やカッコよさは永遠に。
多くの世代を魅了してくれた。
その昔、知人が言った。
熟れて、熟れて、熟れて、最高級のワインのようになったような人。
本当に数々の作品、数々の名演をありがとうございました。
ひょっとしたら後一本くらい追悼レビューするかもしれませんが、改めて、ご冥福お祈り申し上げます。

近大