ニューヨーク東8番街の奇跡のレビュー・感想・評価
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【“可愛い宇宙外生命体の恩返し。”マシュー・ロビンス監督が贈る地上げ屋に狙われた、ボロビルに住む心優しき人たちと宇宙外生命体の交流を描くSFファンタジー作品。】
■ニューヨーク東8番街の中でも最も古いオンボロビルの住人たちは、高層ビル建設を目論む、、地上げ屋に立ち退きを迫られながら、それぞれ悩みを抱え、アパートを離れられずにいた。
そんな中、住人のもとに、宇宙から突然小さな訪問者たちが現れる。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・ご存じのように、今作の監督であるマシュー・ロビンスは、スティーヴン・スティルバーグよりも年上だが、作品にはナカナカ恵まれなかった。
だが、今作の制作総指揮をしたスティーヴン・スティルバーグに頼まれ、このファンタジックで温かいSF映画を作り上げたのである。
・地上げ屋に狙われているボロビルには、喫茶店を営むフランク(ヒューム・クローニン)とややボケ気味のフェイ(ジェシカ・タンディ)を始め、売れない画家のメイソン(デニス・ボウトシカリス)や、妊娠しながら恋人のミュージシャンとは別に暮らすマリサ(エリザベス・ペーニャ)、元プロボクサーで心優しきハリー(フランク・マクレー)が住んでいる。
・マリサは密かにメイソンの捨てられていた絵を大切に部屋に飾っているし、フランクは出ていってしまった息子の事を忘れられないフェイの事がシンパイ。
けれども、地上げ屋の手先のカルロス(マイケル・カーマイン)をフェイは息子と思って優しく接している。
■そんな彼らの所にやって来た地球外生命体の小さなUFOの形状が、可愛い。まるで人の顔の様である。UFO達は電気を燃料にし、電化製品が大好き。
そのうちに、彼らはフランクとフェイの店を手伝う。このシーンが何だかとても可笑しくて微笑ましい。
そして、ボロビルの住人達は、彼らを大切にする。故障したら直してあげるしね。
<そして、地上げ屋によってビルが取り壊され、行き場の無くなった彼らの為に地球外生命体の小さなUFO達が行った恩返し。
カルロスも改心して、フェイのお見舞いに来るしね。
今作は、小さな子が見ても面白いんじゃないかなと思った、優しいトーンで描かれた善性溢れる小品である。>
奇跡、こころ暖まるファンタジー!
2024年から、こちらにレビューを挙げるようになって100本目ということで、大好きなこの作品です。
ニューヨークの開発地、立ち退きを迫られている建物の住人に起こった奇跡の物語。
それぞれの想いで、立ち退きを拒否する人々のもとにUFO型生命体が現れる。
このUFO型生命体がメチャクチャ可愛い。見た目は小さなUFOなんだけど、表情が読み取れる気がする。オマケに出産?までして、この子供たちがまた可愛い。3番目の子供が死産?というショッキングな展開もあったけど、復活した時は心底、喜びました。
お店の手伝いをしたり、子供の飛行訓練があったりと、ホンッと微笑ましいシーンの連続です。
ただし、クライマックスの地上げ屋の暴力の際に父親?UFOが、破壊してしまう。建物から飛び出していったチビUFO達。建物は、放火により火の海。取り残されたお婆さんは如何に・・・
最後の奇跡には、ホンッと感動です。何度か見てる作品ですが、オヤジは毎回、涙してます。そして、エンドロールでニンヤリです。
スピルバーグ作品なのに、何でヒットしなかったんだろうと思ってたら、製作だったんですね。今まで、監督だと勘違いしてました。
あのチビUFO達をフィギュア等のオモチャで発売して宣伝してたら、ヒットにも繋がったんじゃないかな。な~んてね。
ぬくもりを感じるSF
UFO型の金属生命体の造形が何とも可愛らしい。そして、一つひとつの動作に感情が見て取れる。こんな温もりを感じられるSF作品は多くない。
また、老夫婦の店の写真が何とも良い役割を果たす。回想シーンなんて無いのに、彼等のこれ迄の人生が見えるかのようだ。
都合が良すぎるかもしれないが、人生悪いことばかりじゃないはずだと思わせてくれる良い作品だ。
ファンタジー
困った人達を知らない誰かが助けてくれる普遍的なファンタジー作品でした。本作では人間は宇宙人に助けられましたが、昔から神様や妖精に助けられる話しは普遍的なものですし、見えないものに対して命を吹き込む人間のイマジネーションは本能的なんだなと感じました。AIが作れたのも脈々と受け継がれた人間の創造性のDNAが成せる技ですね。
あっさりとした味付けとふんわりした食感
オープニングから苛烈な地上げを受けながらも古いアパートに思い入れや事情があってしがみついている住人達。
もう諦めるしかない、という時に大きな変化が訪れます。
この変化、オープニングからいくらも立たないうちに何の伏線も何の兆しも脈絡もなく、
本当に唐突に訪れる。
色々とご都合主義的ながら、苦境に立たされた住人たちが少しずつ救われる様子や、それぞれの交流は心がじんわり暖かくなる気持ちになれる。
ただ、色々と中途半端なことが多く、何となく”いい話っぽい”というカンジでエンディングになる。
決してつまらない映画ではないし、むしろ気持ち良く見れる面白い映画なんだけど、
緻密さやテーマ性が足りないって感じ。
スピルバーグのおとぎ話
ニューヨーク東8番街では再開発の波が押し寄せ住民たちが追い払われそうになっていた。ジェシカタンディ扮するフェイライリーは、誰が去って行っても気づかなかった。そんなフェイを面倒見ていたのはヒュームクローニン扮するフランクだった。助けてくれとフランクが思わずつぶやいたらUFOが現れた。まあスピルバーグのおとぎ話だね。
80'sムービーの隠れた傑作
全体をオールドタイムジャズで温かく包み込むような感覚が素晴らしい🎷🎺
立ち退きを迫られる住人の人間ドラマをコミカルかつ人情的に描きつつ、小さなUFO達との交流を交えながら文字通り奇跡を起こしていくSFファンタジー作品という側面も持つ。
特筆すべきは、UFOそのものを擬人化し、途中から子供のUFOを産み、ストーリーに幅を持たせていること🛸💫
80年代、特にスピルバーグ製作作品ともなれば宇宙人表現にはことさらこだわるとこだろうが、あえてUFOそのものが宇宙人で、電気を主食とし、スクラップから物を生み出し、壊れた物を再生出来る!
これがファンタジーの領域を倍増させている👍
時代を象徴するような有名俳優こそ出演してはいないが
、だからこそ作品そのものの味が際立っているのだとだと思う🎉
ちなみに、これはBlu-rayでもコレクション済み👍
今では虫型軍事ロボットも活躍するが・・・
スティーヴン・スピルバーグ・プレゼンツ!と、スピルバーグの名前があるとついつい見てしまっていたあのころの映画。『コクーン』にも夫婦で出ていたヒューム・クローニンとジェシカ・タンディ夫妻がいい味を出している。
可愛いUFO。子供だったら実物大のオモチャだと思えば、絶対に欲しくなる。そんなUFOがアパートの屋上で赤ん坊を産むのだ。1匹は死産だったけど、2匹は元気に夫妻のダイナーの手伝いをする。スープ鍋に落ちた時はダメかと思ったけど・・・
地上げ屋ボビーが壊したものを全て元通り。リペアマンとしては最高の腕前だ。終盤には火事になって立ち退きは目の前となるが、奇跡はそこから訪れる。一家に一台欲しくなる、そんな映画だ?
着想は悪くないけど
他に行くところはいくらでもあるのに、どうしてこのマンションにだけ来たのかの説得力がないまま、紙芝居的に見てしまった。こじつけでもいいから理屈が欲しいね。だから、見終わった後の高揚感とか満足感とか全くなかった。
BS日テレ字幕版鑑賞。 大昔見て楽しかった記憶。何十年ぶりかの再見...
BS日テレ字幕版鑑賞。
大昔見て楽しかった記憶。何十年ぶりかの再見、やはり楽しい、面白い。
ここには夢がある。ロボット、異星人とはこんな関係でありたい。いや、これは違った宗教の人種とか、人間同士の関係にも当てはめたい。
いろんなところでにんまり、そしてほっこりできる。こんな映画、最近少なくなっちゃったなあ、そんな気がする。
愛情という電池
「生命の美しさ」をテーマにファンタジーの域をこえる名作
「ファンタジー」と聞くと、現実ではありえず子供たちに夢を与えるようなイメージがあるが
このファンタジー映画はもはやファンタジーをこえスピルバーグからのメッセージカードのような映画だ。
犬や猫を使って、"愛情が生命に息を吹き込む"そういった映画にしてもいいのかもしれない。
が、ここで使われたのはUFOだ。しかも自分の意思があり生活をするのだ。一見UFOと共に過ごすファンタジーだが、愛情という大きな要素で映画がどんどん展開されていく。矛盾しながらもファンタジーで不思議な感覚にはならず、むしろ人を納得させるのだ。
これだからスタッフも今となっては大物になっていくのだと思う。
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