「チャプリンはチャプリン」ニューヨークの王様 越後屋さんの映画レビュー(感想・評価)
チャプリンはチャプリン
問題作らしいです。アメリカでは10年以上お蔵入り。
あからさまなアメリカ批判、というか皮肉、おちょくりです。
同時代のアメリカ人でないと理解できな風刺も多々あるんでしょうが、概ね日本人でも理解し易いテーマが満載です。
「独裁者」といい、この人のメッセージはあまりにも直接的にハッキリもの申すスタイルなので、いささか白けるという人も多いのでは?
当時は批判的なアメリカ人が多かったようですが、現代なら得心するのでは?
映画の造りとしては、個々のシーンが戦前作品的な段取り重視の傾向ですが、ファンとしてはたまらないところです。
ギャグシーンは、悪く言えば古臭くて昔のマンマ、良く言えば全盛期を彷彿とさせる王道スラップスティックです。
しかし、この人のギャグを張るときの体の使い方とキレ味に対抗できるのはマイケルジャクソンくらいでしょうね。これを観るだけで価値があります。
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