ニューヨークの王様のレビュー・感想・評価
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C.チャップリンは共産主義者じゃない。ユダヤ人でもない
C.チャップリンはコミュニストではない。
また、ユダヤ人でもない。
右とか左とか決めつけるアメリカ社会に嫌気が差しているのである。
アメリカの価値観は右、左の二大政党制。それが民主主義であり、自由であると言うのだ。
要は二進法。つまり、愛の無いAIなお国なのである。
勿論、今でもアメリカは共◯党は地下組織である。
なんか可笑しくない?
『少年が党員の名前を明かした』と主人公は聞く。当局の役人が『彼も愛国精神を学校で習っていますから』と名前を明かした理由を主人公に聞かせる。
本当は許すまじ行為なのだろうが、涙を流す少年の姿をみて『学校へ行きなさい』と言ったのが自分と気付く。
チャップリンのアイロニーな表現だと思った。赤狩りで名前をリークした演劇関係者はたくさんいたので、そう言った者に対するアイロニーの様に思える。
ちなみに、こういった司法取引した代表的人は『エデンの東』の監督の 『エリア・カザン』である。
チャプリンはチャプリン
問題作らしいです。アメリカでは10年以上お蔵入り。 あからさまなアメリカ批判、というか皮肉、おちょくりです。 同時代のアメリカ人でないと理解できな風刺も多々あるんでしょうが、概ね日本人でも理解し易いテーマが満載です。 「独裁者」といい、この人のメッセージはあまりにも直接的にハッキリもの申すスタイルなので、いささか白けるという人も多いのでは? 当時は批判的なアメリカ人が多かったようですが、現代なら得心するのでは? 映画の造りとしては、個々のシーンが戦前作品的な段取り重視の傾向ですが、ファンとしてはたまらないところです。 ギャグシーンは、悪く言えば古臭くて昔のマンマ、良く言えば全盛期を彷彿とさせる王道スラップスティックです。 しかし、この人のギャグを張るときの体の使い方とキレ味に対抗できるのはマイケルジャクソンくらいでしょうね。これを観るだけで価値があります。
ハリウッドの黒歴史、赤狩りへの抗議と言えるお話。これまでたくさんの...
ハリウッドの黒歴史、赤狩りへの抗議と言えるお話。これまでたくさんの笑いと愛を全世界に捧げてきた喜劇王に対するアメリカの酷い仕打ちは忘れてはいけない。
直球です
いや、もう、脱帽ですよ。ここまで直球でアメリカを皮肉るチャップリンの凄みを感じました。 題材は明らかだし、そうした歴史的背景について、ここで言うこともないのだけれど、喜劇というものをちゃんと考えたくなりました。 恥ずかしながら、チャップリンはほとんど観てないのだけれど、なんというか襟を正して、しっかり観なきゃいけないね。しっかり観て、そして笑いましょ、ね。
政治色の強い皮肉だらけの喜劇
総合55点 ( ストーリー:55点|キャスト:65点|演出:55点|ビジュアル:55点|音楽:60点 ) 最初から最後までアメリカ批判に溢れる、政治的主張の強い作品。彼のやや左翼よりな思想が見て取れる。チャップリンがアメリカから追放された後の制作であるが、共産主義に寛容と思われる内容を含んでいて、行き過ぎた反共運動の起きている当時のアメリカにおいては、彼が追放される口実にされたしまったのも致し方ないと思わせる。その当時としては皮肉も効いて面白かったのかもしれないが、現代の視点から振り返るとチャップリンの皮肉にも行き過ぎがある。政治色がやたらと強くて、映画作品としては楽しいというほどではない。
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