ニュー・ジャック・シティのレビュー・感想・評価
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アクションなのか?ドラマなのか?
麻薬戦争に乗り出した、アフリカ系ギャングの興亡を描く物語。
ウェズリー・スナイプスが、珍しく悪役を演じた映画ですね。
ただの悪役ではなく、平然と人を殺し、老若問わずに麻薬をまき散らす極悪非道なボスを熱演。
主人公がまだ若くイケイケの勃興期から、マフィアや警察組織との攻防で疲弊していく様を上手に描いていきます。
ただ、アクション俳優を起用していることもあるのでしょう。中途半端にアクションを入れてしまい、ドラマ部分の重さが薄らいでいきます。
「ゴッドファーザー」との対比ともなりますが、銃撃戦やクライマックスのアクションを軽くし、逆に神父等のキャラに重きを置いた方が映画としての完成度は上がったように思います。
私的評価はやや厳しめです。
音楽がいい♪
失業問題、貧富の格差、麻薬犯罪。社会派映画の一面を覗かせ、麻薬王をやっつける。まぁまぁのブラックムービー。しかし、最後に問題提起だけ残して、諸悪の根源を深く追求していない。ちょっとしたドキュメンタリーという感じで観るには丁度いいかも。
黒人スコッティの肌が白く、白人ニックが色黒であるのは何か意味があるのかな?
"Vシネマ"
ウェズリー・スナイプスが全然怖くない、組織の長として貫禄が足りず、場の空気が緩む存在感。
当時の黒人カルチャーとして演出描写は正解なのか、対立するのはマフィアと警官、黒人同士のギャング的な抗争は皆無で「スカーフェイス」ってより「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」って感じ!?
結局は潜入捜査官、そこまでが長ったらしい、哀れな位にボッコボコ、最終的には爺さんに責任転嫁で、役に立たない刑事二人のバディ感も薄らと。
ギャング物としては疎かな展開が続く、ハリウッド版のVシネマな如く単純明快で雑な雰囲気満載。
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