「難点があるかもしれないが、知的なロマンティックコメディの名作だ。」ニノチカ 瀬戸口仁さんの映画レビュー(感想・評価)
難点があるかもしれないが、知的なロマンティックコメディの名作だ。
パリを舞台に、ソ連の女性外交官ニノチカ(グレタ・ガルボ)と、独身貴族のレオン・ダルグー伯爵(メルヴィン・ダグラス)が恋に落ちる姿を描く、ロマンティックコメディ。
ソ連や共産主義をネタにした風刺が、数多く見られる。主人公が、愛を通じて人間性を取り戻すという筋立てともいえる。鑑賞前に、当時の時代背景や基礎知識を知っておいたほうが、良いかもしれない。
主人公のステレオタイプなイメージや、なぜ主人公が相手にそこまで魅了されたのかなど、不自然さや描写不足を感じる人もいるだろう。私は、面白い作品だと思って最後まで見た。だが、特にソ連を知らない世代だと、違うかもしれない。
グレタ・ガルボとメルヴィン・ダグラスは、とても魅力的だ。ソ連の3人組もユニークで心憎い存在だし、知的なロマンティックコメディの名作だと思う。
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吹雪まんじゅうさんのコメント
2024年10月23日
コメントありがとうございます!
確かに描写不足はあったかもですね。説明臭くなるのを監督が避けたのかもしれませんし、そのへんのバランスって難しいですよね。
この映画には時代に左右されない普遍的なテーマが含まれていますよね。そして単純に面白い!だからこそ未だに愛され続け、サブスクでも観れる(笑)ありがたや…☺