「田植えと「ブギ」」にがい米 jarinkochieさんの映画レビュー(感想・評価)
田植えと「ブギ」
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この監督の「オリーブの下に平和はない」を観たので
評価の高い、こちらも観てみました
「オリーブ」は山岳での羊飼いとオリーブ摘みを描いていて
荒涼とした地域と人々の心が感じられたが
こちらは田植えの話で泥にまみれて働く女たちと
ドロドロになってゆく男女関係を描いていて
人間臭くて面白かった、です
マンガーノの足腰(太腿かな?)の力強さに感じられる
生命力みたいなものがヴァローネ、ガスマンにもみられ
映像に更なるパワーを与えているようでした
ヴィットリオ・ガスマンが歌舞伎でいう
〈色悪〉みたいな感じでねっとりと
女をたらし込んでいきますね
ブギでシルヴァーナ(マンガーノ)と踊り、息をあわせてゆく…
彼の危うい魅力と踊りのスリルみたいなものも描かれていました
ラストは季節労働者である女たちの〈米の女王〉への哀悼と
〈女の過ち〉への深い同情と理解を表しているようだった
正気に戻るフランチェスカ(ダウリング)を演じているのが
アメリカ女優というのもなんか面白かったです
イタリアの戦後みたいなものが伝わってきました
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