「何度見ても面白いなぁ…どうしてだろ?」ナバロンの要塞 Haihaiさんの映画レビュー(感想・評価)
何度見ても面白いなぁ…どうしてだろ?
1957年にアリステア・マクリーンが原作を上梓。
1961(昭和36)年にイギリス・アメリカ合作で映画化され、日本でも同年公開された。
翌年にはアカデミー特殊効果賞を受賞している。
主なキャストとしては、
キース・マロリー大尉役にグレゴリー・ペック、
ミラー伍長にデヴィッド・ニーヴン、
アンドレア・スタブロウ大佐はアンソニー・クインが演じた。
今日もまた見てしまった(笑)。
家族も不思議がっている。。。
第1には、原作(読んだことない)が良く出来てるのだろう。
第2には、しっかりおカネがかかっていることではないか?
◆ドイツ哨戒艇の臨検を受けるシーン、
◆激しい暴風雨に襲われ翻弄されるシーン、
◆断崖絶壁を登攀するシーン、
◆敵の戦闘機に襲われるシーン、
◆村の結婚式に紛れ込むがバレて囚われるシーン、
◆ドイツ要塞内の砲弾用エレベーターが上下するシーン、
どれも素材からしっかり作り込まれている。
なにより、演者たちの演技に惹きつけられることが多い。
一番のお気に入りは、要塞襲撃チームの中のスパイを暴く場面だ。
爆弾屋のミラー伍長が、皮肉まじりにマロリー大尉を糾弾するのだが、いざスパイを処刑しようとすると…
要塞爆破と並ぶ、本作最大の山場だろう。
グレゴリー・ペック演じるマロリー大尉は、優秀なリーダーだが「安っぽい戦争映画(笑)」にありがちな、無敵のスーパーマンではない。
ミラー伍長との口論は、迷いやあきらめ、弱さをたたえた迫真の演技だったと思う。
付け加えたいのは、
戦争映画にとって重荷になりがちな女優陣、
夫に代わりレジスタンスのリーダーを務めるマリア・パパディモス(イレーネ・パパス)、
その仲間で元教師ながらドイツ軍の拷問で言葉を失った アンナ( ジア・スカラ)、
いずれも存在感があり、金髪のアンナは謎めいた艶でマロリー大尉もよろめきかけてた?(笑)
古い戦争映画ではあるが、本当の意味の娯楽作品なのだ。