「自分ならどうする?」渚にて えらさんの映画レビュー(感想・評価)
自分ならどうする?
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若夫婦の幸せそうな朝から始まるお話。
直接的な描写は一切なく、なんの説明もなしに人々の会話からの情報だけで世界の説明をする脚本がうまいです。不気味さや不穏さをたたえながらこちらの興味も持続しました。
「There Is Still Time…Brother」の文字列が今の我々にも訴えているような気がしてなりません。最初は放射能汚染の進行までまだ時間が有ることを人々に表すための横断幕だったわけだけど、誰もいなくなった世界に残されたそれはなんだか我々に向けて言っているような気がしてならなかった。「まだ時間はある…()兄弟たち」の()内に入る言葉を考えなさいって言われてるみたいで。
下手に放射能汚染で生物が云々みたいな話を見せられるより、よっぽど放射能の恐ろしさを端的に表している作品だと思います。これは時代の関係ない、脚本の技でしょう。
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