劇場公開日 2012年10月27日

「憧れなのかな」眺めのいい部屋 こまめぞうさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0憧れなのかな

2023年7月29日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

萌える

優雅です。
出てくる人たち。
そりゃそうだ、働いてないもの。

良家の子女が主人公。
貴族ですよね?
勝手なイメージですけど
西洋の人が貴族の映画を観るときって
郷愁ともわびさびともいえない感覚、
そう、日本人が絶滅してしまった
トキ(ニッポニアニッポン)を思うような感覚に近いんじゃないかなあ。
どうでしょう?

ストーリーや演出は淡々と進んでいきます。
良家の、プライドが高くって複雑な女性(一言でいうならめんどくさい女)を
ここまでスクリーンに表しているのはすごいかも。

ダニエルデイルイスも出てます。
彼は本当にすごい!
ある意味嫌味な英国紳士なわけですが
順調にいってるときは自信たっぷりなのに
つまづくとガラスのハート。
なのに表面は取り繕って、紳士然を崩さない。
理性があってけっこうだが魅力的な男性ではない。
彼が演ずると、一元的でない
複雑な人間が血肉を持ってくる気がする。

正直魅力的に感じるキャラクターはいないし、
好きかと聞かれると微妙。

こまめぞう