「【”心の命ずるままに愛するが良い”品と趣のある、1900年代初頭の英国恋愛映画。一人の女性が階級の柵を破り自立、成長する姿を描く。】」眺めのいい部屋 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”心の命ずるままに愛するが良い”品と趣のある、1900年代初頭の英国恋愛映画。一人の女性が階級の柵を破り自立、成長する姿を描く。】
ー 令嬢ルーシー(ヘレナ・ボーナム=カーター:後年の役しか知らなかったので、美しさにビックリ)は、付き添い婦シャローット(マギー・スミス:ウーン、イギリスだなあ・・)を連れてフィレンツェへ旅行。
しかし、せっかく予約していた部屋には窓が無くて・・。
居合わせたエマソン親子(息子:ジョージ)が快く、部屋の交換を申し出て・・。ー
◆感想
・出演者が、主義思想はやや違えど、皆、善人である。
・今にして思うと、ルーシーの婚約者になった、やや気障なセシルをダニエル・デイ=ルイスが演じていたり(最初、気づかず・・。)
奔放だが、優しきジョージをジュリアン・サンズが演じていたり、
小説家のエリナーをジュディ・デンチが演じていたり・・。
現代では、英国俳優の重鎮達が、多数出演しているのも嬉しい限り。
・女性達の衣装や、意匠も、この作品の良き趣を醸し出している。
<今作品の公開が2012年というのも、驚く。10年前ではないか・・。
何故に、私はこの作品を観なかったのか。
原作を読んでいた事が、原因であると思われるが、見ておけば良かったなあ。
気品あふれる、一人の女性の自立していく心の変遷を描いた、正統的英国恋愛映画である。>
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