劇場公開日 2012年10月27日

「【”心の命ずるままに愛するが良い”品と趣のある、1900年代初頭の英国恋愛映画。一人の女性が階級の柵を破り自立、成長する姿を描く。】」眺めのいい部屋 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【”心の命ずるままに愛するが良い”品と趣のある、1900年代初頭の英国恋愛映画。一人の女性が階級の柵を破り自立、成長する姿を描く。】

2021年12月18日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

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幸せ

ー 令嬢ルーシー(ヘレナ・ボーナム=カーター:後年の役しか知らなかったので、美しさにビックリ)は、付き添い婦シャローット(マギー・スミス:ウーン、イギリスだなあ・・)を連れてフィレンツェへ旅行。
 しかし、せっかく予約していた部屋には窓が無くて・・。
 居合わせたエマソン親子(息子:ジョージ)が快く、部屋の交換を申し出て・・。ー

◆感想
 ・出演者が、主義思想はやや違えど、皆、善人である。

 ・今にして思うと、ルーシーの婚約者になった、やや気障なセシルをダニエル・デイ=ルイスが演じていたり(最初、気づかず・・。)
 奔放だが、優しきジョージをジュリアン・サンズが演じていたり、
 小説家のエリナーをジュディ・デンチが演じていたり・・。
 現代では、英国俳優の重鎮達が、多数出演しているのも嬉しい限り。

 ・女性達の衣装や、意匠も、この作品の良き趣を醸し出している。

<今作品の公開が2012年というのも、驚く。10年前ではないか・・。
 何故に、私はこの作品を観なかったのか。
 原作を読んでいた事が、原因であると思われるが、見ておけば良かったなあ。
 気品あふれる、一人の女性の自立していく心の変遷を描いた、正統的英国恋愛映画である。>

NOBU