「【”豊かな人生なんか興味がない・・、ヘロインだけが・・”、とレントンは確かに冒頭で言っていた・・。スコットランドの若きジャンキー達の生き様を斬新な感性で描き出した作品。】」トレインスポッティング NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”豊かな人生なんか興味がない・・、ヘロインだけが・・”、とレントンは確かに冒頭で言っていた・・。スコットランドの若きジャンキー達の生き様を斬新な感性で描き出した作品。】
あの、スコットランド・ハイランド地方の駅のホームで叫んでいるレントン(ユアン・マクレガー)の姿は忘れ難い。
”あの腐ったイギリスの属国の更に田舎で・・・・ ”ファッ●ン・スコティッシュ!”
ーうわわ・・、良いのか・・?。ー
レントンはじめ、スパッドも(当時、一番ジャンキーに見えた)、シック・ボーイも、ベグビーも皆が、閉塞感を抱きつつ、時に明るく、時に破天荒に暮らす日々・・。
が、レントンは仲間のトミーの死をきっかけに真面目に働き始めるが・・。ベグビーとシック・ボーイが部屋に居ついてしまい、会社は馘首。
そして彼らは、麻薬を大量に転売し、16,000ポンドを手に入れるが・・。
”豊かな人生なんか興味がない・・、”と冒頭に言っていたレントンが、優しいスパッドにだけ、一人分の分け前4000ポンドをロッカーに残して、”豊かな人生”を語りながら、ボストンバックを肩から下げて歩き去るシーンも良かったなあ。
個人的には、今作でデビューしたケリー・マクドナルド(当時、名前も知らず)が扮したダイアン(レントン一目惚れ・・・)の、夜は紅いコートを羽織り、クラブで男を誘惑し(レントンとヤッタ後、目が覚めたらダイアン家は朝食だった・・:笑った。)、昼間は制服も可愛い中学生の姿が印象的だった・・。
(”T2”にも弁護士役として、出演していて嬉しかった。)
■音楽は、多くの人はイギー・ポップ(ジギー・ポップじゃないよ・・)の”ラスト・フォー・ライフ”を推すと思われるが、
私はレントンのヘロイン・トリップシーンで印象的に使われていたルー・リードの”パーフェクト・ディ”が好きであるし、効果的に使われていると思います。
<1996年12月 劇場にて鑑賞>
<2020年5月 別媒体にて久方振りに鑑賞>
■蛇足:当時、20数年後に”T2”(ターミネーター2ではない!)を鑑賞するとは思わなかったよ・・。