怒霊界エニグマ
1988年製作/89分/イタリア
原題または英題:Aenigma
スタッフ・キャスト
- 監督
- ルチオ・フルチ
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ジャレッド・マーティン
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ララ・ナツィンスキー
1988年製作/89分/イタリア
原題または英題:Aenigma

ジャレッド・マーティン

ララ・ナツィンスキー
「怒霊界エニグマ」。すごいタイトルである。
おそらく、今まで観てきたフルチ作品の中で最も脚本がしっかりしているのではないでしょうか。一風変わったリベンジものでありますが、テンポ良く、特に引っかかる点もなくスムーズに観れました。(スムーズってなんやねんって感じですが、フルチ作品においてこれは大事なこと)
演出面の粗さや音楽のチグハグ感、説明不足といった難点はあるものの、作品の一貫性は評価できます。あと、登場人物に感情移入出来るようなエピソードが薄かったので、そこさえしっかりしていれば「キャシー」レベルには…近づけた…かも…?
そんな中でも幽体離脱のシーンは最初気づきませんでしたが、「なるほど!」と唸らされる面白さがあったし、魂を乗っ取って復讐していくというアイデア自体ワクワクさせられました。集中治療室で眠る女性がデスマスクばりにいろいろと頭部にくっつけられているのもなんだか惹かれるものがあります。やたらとキスシーンが多いのはなんでしょうね。無駄にドキドキさせられてちょっと腹立つ(笑)
フルチ作品の中ではかなりスムーズに観れる作品。(これ大事!)粗い、とは言ったもののアイデア自体は面白く、様々な方法で復讐していく様を気軽に楽しめたかな、と。B級ホラーを観たいときは是非。