ドランクモンキー 酔拳のレビュー・感想・評価
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香港アクションを堪能
・白髪ひげの師匠から酔拳を習い敵に立ち向かうジャッキー
・五点湯飲みのせの大馬の構え、水がめから桶で水入れ換え、逆さ腹筋で水汲み、指でくるみ割りなどユニークな修行の数々
・72分経って要約酔拳の伝授が始まる
・中華飯店での大乱闘、棍使いとの決闘、ラストの酔拳対決
・ジャッキーの体技はいうまでもないが、師匠のアクションも年を考えて驚くほどのアクションを見せてくれた
おもしろい!
ジャッキーと出会う。
古き良き革新的カンフー映画
総合:80点
ストーリー: 55
キャスト: 90
演出: 80
ビジュアル: 70
音楽: 65
言わずと知れたジャッキーの出世作にして日本デビュー作。ブルース・リー亡き後、本作で突然登場したかと思うと瞬く間にスターの座を確立した。
この当時の香港のカンフー物は仇討ちとか悪者退治とかのありきたりのつまらない物語で、それは昔の日本の時代劇や西部劇のごとく金太郎飴のように同じようなものばかり。ブルース・リーが死んだ後はそれを埋めるだけの映画がなかった。
だがジャッキーが現れて全てが変わった。真面目くさった伝統に滑稽な演技を持ち込み、そこに派手な功夫を披露した。しかもただの功夫とか格闘技とか突きとか蹴りではない、酔拳という非常に特殊で面白い一種の格闘技の流派・技術を持ち込んで披露した。まるでアニメのルパン三世がそれまでのアニメにはなかった、ただの銃の一つ一つにワルサーP38やマグナム357という名前を持ち込んだように、格闘技に酔拳・蛇拳というような名前とブランドを持ち込んだ。全編にわたり彼の滑稽な性格を生かした笑いを含んだ演出は、気合をいれて見なくても楽しめる気楽な娯楽という要素を格闘映画にもたらした。そして彼の映画のその後を決定付ける基本を確立することが出来た。
そのような意味でこの映画は香港映画に革新をもたらした画期的作品と言える。今見ると時代を感じる部分もあるのだが、新たな方向性と一段の質感の高さを示した。
ジャッキーの存在感と輝きは言うまでもないが、彼の師匠役のユアン・シァオ・ティエンがいい味を出している。調べてみると彼は1912年生まれというからこの当時すでに60歳代半ばだったわけで、多少はスタントマンも使ったのかもしれないがそれでもあれだけの動きをしたのはたいしたもの。もしかすると年齢ごまかしていませんか?この後、ほどなくして亡くなっているのが惜しまれる。
大傑作
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