「最高傑作」トラスト・ミー maybeさんの映画レビュー(感想・評価)
最高傑作
この頃のハートリーの長編映画(unbelievable truth-simple menまで)は同じテーマを覚めた視点で描きながら、最後はどうしようもないほどピュアな感情溢れる作風でその頂点がこの作品だと思います。
海外の批評家から淀川長治まで絶賛され、ハリウッドからの誘いを断っていたハートリーがこの後作家性を強めて行き、感情面の熱量が下がり早くもピークを過ぎてしまったのは残念。
彼の短編映画を見るとゴダール的要素を初期から持っていたのがわかりますが、彼の個性はそこではなかったのに。
不器用でアイロニックなセリフや独特のドライな空気感、それでいて最後に何より熱い感情を感じられる忘れ難い作品です。
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