「堅い友情が結ばれていく過程」ドライビング・MISS・デイジー movie mammaさんの映画レビュー(感想・評価)
堅い友情が結ばれていく過程
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ホークのウッヒョッヒョみたいな笑い声と、Missデイジーの「お黙り!(don't talk to me!/Hush up!)」が好きです。
ユダヤ系で学識良識分別のあるMissデイジーすら、無意識に黒人差別の風潮がある時代。とはいえ、Missデイジーは使用人だからと言って無駄に荒く使うこともなく自由も与えていて、字を教えたりピンチでは庇ったりと、黒人のホークに1人の人として接しています。息子の嫁とは偉い違い。ホークもそんなMissデイジーの良さを理解し、誠心誠意仕えています。
シャンとして人に頼る事を嫌いしっかりしているだけに、ちょっと素直じゃなくて頑固なMissデイジーにみんなが手を焼く中、諦めずに話しかけて会話の糸口を探し、役に立とうとするホーク。Missデイジーからはしばしばキツめな発言も飛び出しますが、冗談と受け止めて軽口を叩いて返すホークの大きな器が好きです。
Missデイジーはホークを信用し、歳を重ね、長く仕えるホークを息子よりも頼るようになり、最後は25年来の友人となる。2人とも、うわべで付き合わないからうまくいったんですね。
月日を経て心情も老いもどんどん変化していくMissデイジーに対して、ほぼなにも変わらないホークが安心感を与えています。
最高の人生の見つけ方にも通じる、モーガンフリーマンの悟っているような温かみはこの頃からなんですね。
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