「残念な髪型でした」友よ静かに死ね Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
残念な髪型でした
総合:65点
ストーリー: 65
キャスト: 70
演出: 70
ビジュアル: 70
音楽: 65
アラン・ドロンはまるで「俺たちに明日はない」のクライドのような、自由気ままに強盗を重ねる犯罪者。一応強盗は計画的に犯罪をするのだが、その日暮らしで未来を考えない幼さが伝わる。何か欧州よりもハリウッド映画のような派手な破滅の雰囲気が漂い、これはクライド同様の結末が見えたなと感じる。実際、映画の中でも彼の育ての親役がそのようなことを匂わす発言をする。
ドロンの恋人役のニコール・カルファンが、どうにもならないとわかっていながら犯罪者ドロンを純粋に愛する女を演じ、顔の美しさ・露出の大きめの胸と合わせて魅力的。
しかしドロンの髪型は何ともしがたい。今まで犯罪者ならば頭脳明晰でクールな役が多かったドロンが、ここでは思いのままに暴走する育ちの悪い軽いチンピラあがりのような役柄。それを考慮してのイメージ・チェンジを試みたのだろうか。二枚目がコントを演じるコメディアンのようで、最初は彼だとわからなかった。彼の犯罪者映画としては平均以下かな。
コメントする