「あの坂道が余りに静かで美しく映る。」友だちのうちはどこ? naomiさんの映画レビュー(感想・評価)
あの坂道が余りに静かで美しく映る。
いつか必ず観ると決めていたアッバス・キアロスタミ監督の作品、そう思いつつも時が経ってしまい、今回初めて観ました。
主人公の男の子、アハマッドの瞳が忘れられない。
学校の先生に酷く叱られた隣の席の男の子は、次に忘れたら大変な事になるのに、宿題のノートを自分が持って来てしまった、だからその子の家を探して返そうとする。
大人達は事情も知らず、聞く耳なし、あてにならない、探しても見つからず、必死になって聞いて回り、夜になってしまう。
結末がどうと言うよりも、探している時の姿や景色など、目が離せなくて、はらはらとしてしまう。
イランの事はよく知らないが、友だちのうちを探している男の子を観ながら、村の暮しぶりを知る。
忘れられない写真を何枚も観ているような感覚にもなりました。
男の子の優しさに触れ、あたたかい気持ちになる、また観たくなる映画でした。
コメントする
