劇場公開日 2021年10月16日

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友だちのうちはどこ?のレビュー・感想・評価

全53件中、1~20件目を表示

4.5大人と子供、ドアの演出。

2024年8月20日
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鑑賞方法:VOD
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すっかん

4.0澄んだ目

2024年4月19日
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鑑賞方法:その他

アッバス・キアロスタミ監督作品。

主人公のアハマッドの目が素晴らしい。
無垢と動揺と不安が混じった目。
家父長的な価値観が強い大人社会から一歩踏み出すのは相当勇気がいるだろう。それが友だちにノートを渡しに行くという小さなことであっても。

友だちの住むポシュテまで2周したり、結局渡せなかったり、けれど彼の優しさで友だちが先生に叱られないようにすることも全てが愛おしい。

もっとアッバス・キアロスタミ作品みます。

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まぬままおま

4.5自分の中の「映画」の概念が覆される

2021年11月30日
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鑑賞方法:VOD

1987年製作のイラン映画で、日本で初公開されたのは1993年。当時、全盛の都内ミニシアターで初めて見た時の衝撃が甦る。それまでハリウッドや香港などの娯楽作やアクション作品を数多く見てきて映画好きを自負していたが、「友だちのうちはどこ?」には、自分の中の「映画」というものの概念が覆された。

フィクションの物語映画でありながら、その作品世界は真実のようで、それまでの映画で味わったことのない映画表現の領域に入り込んだような感覚に陥り、特にラストシーンの感動でしばらく立ち上がれなかったのを覚えている。アッバス・キアロスタミ監督は、職業俳優を使わず、撮影地の村の住人や子どもたち、実際の家や学校を使用して撮影し、フィクションとドキュメンタリーの間の絶妙なバランスを保つスタイルを確立した作家だが、「友だちのうちはどこ?」はそんなスタイルを象徴する傑作である。

この映画は、あなたのその後の人生観や映画の見方を変えてしまうかもしれないほど、映画的な力を持っている。そして、世界には異なる文化や習慣を持った民族がいて、映画表現も国によって異なるという、未知の領域を教示してくれるに違いない。しかし、この映画で描かれているのは普遍的なもの。国や人種、文化が異なっても共感できるテーマであることが、今なお世界中で愛されている所以なのだろう。

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和田隆

3.0映画というより、彼らの生活を覗いてるのかと錯覚するぐらい自然で取り...

2024年9月1日
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映画というより、彼らの生活を覗いてるのかと錯覚するぐらい自然で取り繕ってる感じがまるでない
調べると、
現地の本当の住人や建物をそのまま映画にしたようだ
そりゃ演技感がまるでないわけやで

この映画を通して何を見て感じるかは、
イランという特殊な情勢の国の作品であることを理解することから始まるでしょう

子供の言動が受け入れられ尊重されるようなシーンは殆どなく、目上が絶対的な力を持つ描写
理不尽な政府や権力者へのメタファーだろうな

何度も往復するうねうねの道は住民らが草を踏み固めて作った。
って豆知識がお気に入り

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こな

3.5大人は随分自分勝手だね

2024年8月6日
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鑑賞方法:VOD

単純

アハマッドの友達のことを想う気持ちがまさしく走れメロスでしたが、古今東西人間は変わらないものなのですね。大人になるとそんなことも忘れて、自分勝手になってしまいます。思いやりを持てるようにアハマッドを見習わなくては。今時はスマホがあるから地図アプリで道に迷わないですし、アプリで友達にメッセージを入れれますしね。こんな作品を撮影できたのもスマホがない時代だからなんですね。カメラが水彩画の様に美しかったです。

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ミカ

1.0作品は良いかもしれないが

2024年6月18日
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鑑賞方法:映画館

出てくる大人たちが理不尽でうんざりする。

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ムーラン

5.0親御さんに

2024年5月14日
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聞いてみてあげようか?

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ミスター

4.0これくらいシンプルに

2024年5月14日
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鑑賞方法:DVD/BD

日本映画もこれくらいシンプルでいいんじゃないかな、

友達の宿題を間違えて持って帰ってきちゃって、渡さないとその子が退学させられてしまう、どうしようという話し。

子供目線で一生懸命に描かれていて、国は違うし表情や細かなしぐさとかも日本にはもちろんないところばかりなのに気づくと男の子を応援している。
がんばれ〜!!

周りの大人たちからお遣いや家事、育児とか頼まれても曲げずに友達の家を探す姿が印象的。
誰しも子供の頃って"こうしなきゃ!こうなったら怒られちゃう、ダメだ"っていう強迫観念があったと思う。
それを貫き通していく友達想いの作品でした。

ちなみにもう1つ、同じ日に見たのは日本映画のウェディングハイ。
かなり真逆の作品だったなぁ

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C

4.5はじめてのおつかいinイラン

2024年5月11日
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ままま

3.0鉄のドアの先へ…

2024年4月21日
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鑑賞方法:DVD/BD

 大人は分かってくれないよね~。先生の言い付け守るのも、楽じゃない。でも、だからこそ、忘れられない。

家からの大脱出
祖父のしつけタイム
職人気質なお爺さんとの出会い
食べたくない晩ごはん
何も言わない父さん
そっと、ご飯を置く母さん
風の強い夜
そして迎える朝

 総て、忘れられない大切な出来事。

 子供の頃の思い出って、些細なものほど、強く印象に残ったりするものです。何だかひとり「スタンド・バイ・ミー」状態ですが、アハマッド坊やも、この日の大冒険を、きっと忘れない。そして、やがて訪れる鉄のドアを開ける…。
 イランって聞くと、政治的、思想的に凄く遠い国って感じがします。実際、相容れない戒律もあるかな。ただ、この映画を観る限り、信じる神様は違えど、人として大切にしているものは、それほど変わらないのかなぁと…。
 それと、私が気になるのは、町で出会った職人気質なお爺さん。おそらく、監督さんの分身ですが、誰もが慌ただしく暮らす中、未来を生きるアハマッドに、何を託そうとしたと思います?。
 このクニが、土地バブルで狂騒状態の頃に創られた映画です。邦画なら「就職戦線、異状なし」の時代かな。皆様はどうお過ごしでしたか?。
 アハマッド坊やは、その後、何を手に入れたと思いますか?。失われた30年で、皆様は、何を手に入れましたか?。
 世界は大きく変動しています。どうせなら、今よりマシに変わってほしい。

 あの日の、アハマッド坊やのように…。

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機動戦士・チャングム

4.5大好きな作品です

2024年2月13日
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鑑賞方法:VOD

採点4.3
友達のノートを返しに行く。そんなシンプルでハートフルな物語。
ポシュテという地名だけを頼りに、ほとんど当てのない旅で見ていて不安しかないんですね。
作品で特徴的なのが、全て子どもの視点で描かれています。
また俳優でなく村の住人や子どもたちをそのまま出演。
だからか、すごいリアリティなんですね。
それと子どもたちが皆可愛い。アハマッドの不安げな表情とか抱きしめてあげたくなります。
反対に、先生をはじめ出てくる大人たちが一様に面倒臭い。
全然話は聞いてくれないし、どうでも良い話ばかりダラダラとするし、全然物事が先に進まない。自分の爺さんすらもこれまた面倒臭い。
道案内してくれた親切な爺さんすらも、ドアの話ばかりで中々進まないんですね。
しかも、そんな爺さんを気遣い、そのノートを隠す優しさですよ。
結局友だちの家を見つける事ができず、家で泣きくれるアハマッドはふとある事を思い付きます。
そうして最後に開かれたノート。優しさに溢れた何とも素敵なカットでした。
爺さんもですが、帰ってきた時のお母さんもそう。優しさは優しさで繋がっているんですよね。
久しぶりに観ましたがやっぱり良い、大好きな作品です。

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白波

4.5ジグザグ道‼️

2023年11月18日
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笑える

楽しい

単純

物語は極めてシンプル‼️教室から持ち帰ってしまった友達の宿題ノートを返そうと、友達の家をジグザグ道を探し歩く少年の姿を追うだけ‼️俳優さんもみんな素人ばかりで、洗濯物終わらせる姿や、宿題してるとこなんかほんとにリアルなんですよね‼️素朴な作りに観る者も素直にさせられて、心が洗われるような作品ですね‼️

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活動写真愛好家

3.5素直さと頑固さと。

2023年10月2日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

母親の手伝いはする、言いつけは素直に聞く。しかし、ひとたび使命感を持つと、母親の言うことすら聞かず、飛び出していく頑固さを持った健気な少年。セリフ少なめ、効果的なBGMもほとんどないまま進行していく物語で、友だちの家を探してノートを返すだけなのに、目が離せない。観る側としても素直に少年の行く末を見守ってしまう。大きなクライマックスもなく、それぞれの俳優の表情から心境を読み取るため、想像力が働く。

冒頭のドアのアップから始まり、ドアの修理の話がやたら強調され、ドアが何かの象徴になっているこの映画。

効果音や派手なBGMやら説明口調の多い映画に慣れていると退屈極まりない映画かもしれないが、多くを語らず、表情で伝えようとすることが出来る俳優陣をはじめ、幾つもの話題作を提供している監督には尊敬の念を抱いてしまう。

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shin

2.5じれったい💙

2023年7月11日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ノートを届けに行くことにしたが…。
友達に家に行くのに、場所も分らず…。
結局見つからなかった。
肝心の宿題は?

あまりの要領が悪い男の子。
ほのぼのして見られる人は、優しい人かな?
私はなんだかつまらなかった。

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April

4.0美しい映画

2023年6月18日
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お友達のノートを届けてあげたい
ただそれだけなのに冒険映画であり、社会的な疑問を投げかけてくる映画
私の中ではクズの分類に入る大人たちしか出てこず、腹が立つ
孫は自分の言うことを聞くべきで、しつけのために何かをやらせる、という祖父、宿題をやれとしか言わない母、小さい子供が話しかけても相手にしない男たち。
イスラエル映画は初めて見たのだが、まさかこれがイスラエルの日常だなんて言わないでくれよ?!と思ってしまう。
ストーリーとしては、大きな事は起こらない。映像美と道行く人の描写だけで、最後まで惹きつけられたことに、自分でも驚いてしまった。

つまらない、と思ってしまう人もいそう。
しかしイスラエルの町並みはとてつもなく美しくて、特にステンドグラスのシーンは脳に焼き付いて離れない。

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サニーインティライミ

4.0スリル満点

2023年5月13日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

貧しいが故に、理不尽な事が多い大人の中で、友を守るために大活躍。
走れメロスみたいだった

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jiemom

4.5テーマが素敵

2023年4月10日
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鑑賞方法:VOD

笑える

幸せ

萌える

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ゆい

1.0イラン制作映画は初体験

2023年2月26日
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千恵蔵

0.5タバコを子供に買いに行かせるな

2023年1月28日
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イランの大人達がいかにクズかを描いた超大作。

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dk

4.5徹底した子供視点 そして美しい映像

2022年9月24日
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まず、第一に映像がとてつもなく美しい。どのシーンをとってもイランの美しい日常風景がおさめられていて、ため息が出るほど。
そして主演の少年。本当に可愛らしくて、子供のあどけなさ、言いたいことが上手く言えないもどかしさが見事に表現されている。

徹底した子供視点で描かれていて、それが主人公の少年への共感を高めている。
高圧的な態度の先生、言いたいことを理解してくれない親など、誰しも経験したことがある出来事が次々起こって、鑑賞者は子供に戻ったような感覚になる。

映画を見ていくと、登場する大人たちにかなり腹が立ってくる。
お母さんには宿題をしろ、パンを買ってこい、おじいさんにはタバコを買ってこいと命令されたり。
ドアを販売する商人に、主人公のノートを半ば強引に使われたり、主人公の質問を全く聞いていなかったり。
主人公が友達の家を探して色んな人に場所を尋ねるが、みんなに「知らない」と言われたり。

ドア商人を追って、ある家までたどり着く。その時に登場する子供の顔がドアで隠れている演出は粋だなと思った

友達の家を探しているうちに、あたりがどんどん暗くなっていく。そこへ老人と出会う。
老人は親切に案内してくれる。しかし、ノートを返すことができず、老人も疲れたと言って主人公と別れる。この親切な老人には老いの寂しさや、哀愁が漂っていて、主人公の若々しさとの対比のようで感慨深い。

終盤家へ帰ってきて、ノートを返せず落ち込む主人公だったが、ラストにも通ずるあるアイデアを思いつき実行する。
その時、外の方を見ると強い風に吹かれながら洗濯物を取り込む母の姿が。
色々命令はするけれど、家族のために家事に奮闘する母親を温かい眼差しで見つめるショットなのではと感じた。映画を通じて大人の醜さが描かれているが、この終盤のシーンは少し違う。
母親を見つめる主人公の大人の苦労を理解したような顔が感慨深い。

単なる癒やし映画ではなく、痛烈なメッセージを込められている傑作だと思う。
この映画の大人のようにならず、子供を理解しようとする姿勢を持つことの大切さを感じた。

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