「"風俗喜劇"」賭博師ボブ 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
"風俗喜劇"
初老?に見える威厳のある風貌とダンディな装いから醸し出される渋み、結構な頻度で負け越しているような周りからも心配されながら賭けに生じる姿は終盤に頗る発揮されての和やかに思えるバッドエンド、小娘に下心は無かったか、最終的に振り回す自由奔放でキュートなアンヌが物語上のファム・ファタールとして魅力的。
賭博場の壁からアパートの床まで黒白の市松模様が斬新にも印象的で、お洒落な街並みに捨てられたゴミですらイカした小道具に思えてくる、そんな劇中の美術を担当したのは監督であるメルヴィル自身、不釣り合いに思えたりする音楽が一つの場面で何曲も半端に流れる忙しなさも印象に残る、主人公ボブを演じた役者はパリの暗黒街を追われた本物のヤクザでメルヴィルが出演許可を得るために暗黒街に出向いたらしい!?
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