「けっこう面白かった」トト・ザ・ヒーロー 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
けっこう面白かった
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公開当時、2番館で見たような記憶があるのだが、そんなに面白くなかった印象だった。今回改めて見たら、けっこう面白かった。
老人の回想で物語りは進む。その老人の精神が至って若々しく、子供の時の気持ちそのままだった。子供の時の気持ちが強烈で、生涯を通じてのテーマだったのかもしれないのだが、老人の精神を描けてないという見方もできる。長く生きていれば、どこかの時点で考え方は変わってしまうのが普通ではないだろうか。そんな変化が見たかった。彼は最終的に結婚もせず、子供もいないまま人生を終えようとしていたから、そのせいかもしれない。
そんな老人子供が己を犠牲に、幼なじみを助けるのは、感動的であった。その助け方も洒落ていてかっこよかった。
終盤の追い越すトラックの荷台にお父さんとお姉ちゃんが演奏している場面は、城定秀夫監督の『デコトラギャル奈美』で見ていて、こっちが元ネタだったのかとびっくりした。
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