年頃ですモノ!
劇場公開日:1958年11月15日
解説
「月蒼くして」の原作者F・ヒュー・ハーバートの戯曲「恋のためか金のためか」を、「野望に燃える男」のブレイク・エドワーズが監督・脚色した喜劇。「眼下の敵」のクルト・ユルゲンスと「奥様は芳紀17才」のデビー・レイノルズが顔を合せる。「悪魔に支払え!」のアーサー・E・アーリングが撮影監督を、ジョセフ・ガーシェンソンが音楽を担当。ジェイ・リヴィングストンとレイ・エヴァンスの作詞・作曲した主題歌を、レイノルズが歌っている。他の出演者は「狙われた女」のジョン・サクソン、「非常戦」のアレクシス・スミス、「ガラスの靴」のエステル・ウィンウッド、メアリー・アスター等。製作ロス・ハンター。
1958年製作/アメリカ
原題または英題:This Happy Feeling
配給:ユニヴァーサル
劇場公開日:1958年11月15日
ストーリー
劇壇の名優プレストン・ミッチェル(クルト・ユルゲンス)は人気絶頂の舞台を引退、家政婦アーリーとコネティカットの田舎に引きこもり、彼を惜しむ女優のニータ・ハロウェイ(アレクシス・スミス)や俳優周旋業者フィルの懸命の口説きにもかかわらず、カム・バックしようとしなかった。愛称“ミッチ”ことミッチェルの隣家には、彼を慕う青年ビル・トレメイン(ジョン・サクソン)が母のマーガレットと住んでいた。ある晩、ビルはパーティで、若く美しいジャネット・ブレーク(D・レイノルズ)という娘を、しつこい雇主マッカファティから救って、雨の中を自動車に乗せてやった。ところが娘は誤解して急に逃出し、ミッチの邸にとびこんでしまった。中年の紳士ミッチは彼女を客用寝室に優しく泊めてやった。翌日、訪ねてきたニータとビルは、パジャマ姿のジャネットをテラスに発見して驚いた。やがて、ジャネットはミッチの頼みで、彼の秘書として住み込みで働くことになった。ビルはデートが出来ると喜んだが、ジャネットの心は、世馴れた紳士のミッチに傾いていた。ミッチ自身も、年甲斐もないと思いながら、無邪気なジャネットの求愛に悩んだ。若いビルは、ミッチに、親娘ほども年齢の違う女を相手にする非を猛然と説いた。乗馬クラブでの、気おいたったビルの、競争意識から出た負傷などもあって、ミッチは、若い2人を結びつけてやらねばならぬと感じた。その夜、ミッチはジャネットの寝室を訪れ、うっとりする彼女に、今の彼女の感情が、夢にすぎぬことを、とうとうと説いた。名優ミッチの、一世一代の大芝居だった。お芝居は成功した。1人になったミッチは、淋しさから覚めると、ふとまだ、自分の演技力は、いささかも衰えていないことを自覚した。そうだ、舞台にもう1度立とう。それから何十日かの後、ニータと共に舞台の上から拍手に答えるミッチは、客席のビルとジャネットに微笑みかけていた。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ブレイク・エドワーズ
- 脚色
- ブレイク・エドワーズ
- 原作
- F・ヒュー・ハーバート
- 製作
- ロス・ハンター
- 撮影
- アーサー・E・アーリング
- 美術
- アレクサンダー・ゴリッツェン
- Richard Riedel
- 音楽
- フランク・スキナー
- 音楽監修
- ジョセフ・ガーシェンソン
- 編集
- ミルトン・カルース
- 作詞
- ジェイ・リヴィングストン
- 作曲
- レイ・エバンス