ドク・ホリデイ

劇場公開日:

解説

すでに伝説化されてしまった感のある西部の英雄、ドク・ホリディ、ワイアット・アープを、「わが愛は消え去りて」のフランク・ペリーが、史実に忠実に、しかも1970年代の眼で彼らを見つめようと思いたち、アメリカのジャーナリスト、ピート・ハミルと協力して映画化した作品。製作・監督はペリーが、脚本にはハミルがあたり、撮影は「さよならコロンバス」のジェラルド・ハーシュフェルド、音楽はジミー・ウェッブ、編集はアラン・ハイムが各々担当。出演は「愛すれど心さびしく」のステイシー・キーチ、「アレンジメント<愛の旋律>」のフェイ・ダナウェイ、舞台俳優であり舞台演出家のハリス・ユーリン、マイク・ウィットニー、デンバー・ジョン・コリンズ、ダン・グリーンバーグ、ペネロープ・アレン、ヘディ・ソンタグ、ブルース・M・フィッシャーなど。

1971年製作/アメリカ
原題または英題:Doc
配給:ユナイト
劇場公開日:1972年5月13日

ストーリー

親友ワイアット・アープ(ハリス・ユーリン)に呼ばれてトゥームストンへ向かうドク・ホリデイ(ステイシー・キーチ)は、途中酒場でしつこく娼婦を抱きよせて酒を呑んでいるカウボーイを見て、娼婦を賭けてバクチをやろうともちかけ、見事に女を奪った。これが彼、アイク・クラントン(マイク・ウィットニー)との宿命的な出会いだった。その娼婦ケイト(フェイ・ダナウェイ)を連れて入ったトゥームストンは活況を呈していた。この町の司法執行官ワイアット・アープは、町の民選保安官選挙にうってでて、町を牛耳り甘い汁を吸おうという野心のため、ドクを呼び寄せたのだ。現職のビーハン保安官は正義漢で支持者が多く、一方反対派にはアイク・クラントン一家など荒くれ者が居並んでいた。市場裏に小屋を借りてケイトとの愛の巣を作って、束の間の平穏に身をひたすドクを、アープは苦々しく思っていた。駅馬車が襲われ8万ドルが奪われた。アイク・クラントンは牧童ジョニー・リンゴの仕業ではないかと恐れ、アープの弾圧を恐れた。この予感は的中した。アープはクラントンを民衆の敵と呼んで、選挙を有利に展開しようと画策した。クラントンの末弟キッド(デンバー・ジョン・コリンズ)はドクに憧れ、ドクも射撃の手ほどきをして可愛がっていた。アープはキッドを挑発して逮捕した。そして、クラントンにキッド引き渡しの見返りにリンゴを要求した。しかしこの闇取引は失敗した。ドクが保釈金を支払ってキッドを逃してしまったのだ。すべてがフイになると思ったアープは、一挙にクラントン一味皆殺しに向かった。肺を病むドクには、このアープの行為、野心が無意味に思え、つくづく人殺しが嫌になっていた。しかし追いつめられたアイク・クラントン一家が果たし合いのため町の馬囲いに待ち伏せしているとキッドから知らされたドクは、銃を手にアープに従った。クラントン一家はキッドを入れて7人。だが勝負はあっけなくついた。ドクは無残にも拳銃を下したキッドを射殺し、人々の刺すような視線の中を去って行った。その時人々の耳に悲痛なアープの演説が朗々と轟いてきた。

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