「意義と違和感」ドクトル・ジバゴ(1965) ouosouさんの映画レビュー(感想・評価)
意義と違和感
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ロシア革命によって翻弄される男女の大河ストーリー。文学的大作としてはとても面白く、映像も壮大でテーマを表現するに十分である。個と集団、社会正義・美しき理念と暴力の関係など、時代や文化を超えた普遍的主題である。/見ていると、ラーラの過剰とも見える人を惹きつける力をどう受け止めていいか困惑するのだが、それによって彼女は性暴力を受けることにもなり、生きながらえる援助を得ることにもなり、単なるファム・ファタルというのとも異なる存在である。/ロシアやウクライナの歴史の複雑さを想像させるという点では、今見ることに意義があるのかもしれない。/前奏がありインターミッションもある映画は背筋が伸びますな。
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