「動乱の狂気と禁断の慕情が、雪氷をも溶かしてゆく」ドクトル・ジバゴ(1965) A Lonely DINOSAURさんの映画レビュー(感想・評価)
動乱の狂気と禁断の慕情が、雪氷をも溶かしてゆく
何回か観てるのですが、圧倒的と言う表現も陳腐に感じる壮大なスケールとジュリー・クリスティの美しさにいつも魅了されます。デビッド・リーンは好きな監督で、これぞ映画という贅沢な時間と深い感動を与えてくれます。リアリズムよりも叙情的な側面を強調し、登場人物の心情を第一に色んな形でそれを表現することに腐心している気がします。内容自体は究極言ってしまえば不倫ものですが、凡作になってないのはやはり物語を支える映像表現だったり豪華な舞台設定だったりするわけで。それらがこの作品を唯一無二の次元まで昇華していると思います。
時間を忘れて、銀幕の世界に没入することができる素晴らしい作品です。
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