「とてもよかった」ドクトル・ジバゴ(1965) 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
とてもよかった
クリックして本文を読む
ジバゴも奥さんも愛人もみんな人柄がよく、出来過ぎた話ではないかと思うのであるが、羨ましい。あんな魅力的な人に囲まれて過ごしたい。
最もクズだったのは、愛人をレイプしたおじさんではなく、妻子をほったらかして革命にうつつを抜かした旦那だと思う。
愛人となる彼女が、おじさんに誘われてセクシーなドレスを着ている場面に揺れる複雑な女の気持ちが現れていた。また、旦那の赤い列車が異様にかっこよかった。
これまでこの映画を見ようと思った事は一度もなかったのだが、勉強のつもりで見に行って本当によかった。スケール感のあるリアルな描写に圧倒された。すごい映画体験だった。
ただ、ジバゴが詩人としてすごく才能豊かであるとされていたのに、詩の内容が一切描かれていなかった。どんな詩を書いていたのかとても気になった。
コメントする