劇場公開日 1998年11月14日

「もがいても逃れらないのなら、受け入れるしかない」トゥルーマン・ショー 藤崎敬太さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0もがいても逃れらないのなら、受け入れるしかない

2022年10月4日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

安部公房の砂の女を想起した。

こちらは砂の穴にはまり込み、そこにいた女と生活することになるが、

逃げ出そうとしても決して逃げ出せず、村人たちに監視されながら生きていくという

不気味なストーリーだった。

本作は不気味さはあまり感じないが、大なり小なり人は何らかの制約の中で生きており、

無い物ねだりをしても仕方ないので、その制約の中で、精一杯生き切ることが

大切なのだと思う。無理矢理な解釈かもしれないが、自分はそう受け取った。

藤崎敬太