「もがいても逃れらないのなら、受け入れるしかない」トゥルーマン・ショー 藤崎敬太さんの映画レビュー(感想・評価)
もがいても逃れらないのなら、受け入れるしかない
安部公房の砂の女を想起した。
こちらは砂の穴にはまり込み、そこにいた女と生活することになるが、
逃げ出そうとしても決して逃げ出せず、村人たちに監視されながら生きていくという
不気味なストーリーだった。
本作は不気味さはあまり感じないが、大なり小なり人は何らかの制約の中で生きており、
無い物ねだりをしても仕方ないので、その制約の中で、精一杯生き切ることが
大切なのだと思う。無理矢理な解釈かもしれないが、自分はそう受け取った。
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