劇場公開日 1996年6月29日

「SFとしての純度の高さ」12モンキーズ ezioさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5SFとしての純度の高さ

2024年3月21日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

興奮

先日観た本作の元となった『ラ・ジュテ』に続き、テリー・ギリアム流の解釈で文字通り"面白おかしい"サンペンススリラーとしてのSFになっていて素晴らしかった。
約2時間のなかにタイムトラベルの時間の流れに混乱することの心地よさが多分にあり、2035年の美術、ビジュアルもコテコテで外連味たっぷりで観ていて楽しい。一方、展開とその設定には緊迫感、緊張感がありハラハラする。ラストは予想できつつ後味悪くない、けど哀しさの漂う良いものだった。

俳優陣もぴったりで素晴らしい演技。ただ、やっぱりブルース・ウィリスはヅラを被ると面白すぎる。

ezio