「キャサリンの微笑み」12モンキーズ Kさんの映画レビュー(感想・評価)
キャサリンの微笑み
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タイムトラベルトリックとして秀逸。ミステリー、SF、ロマンス、アイロニーと様々な要素が詰まっていて、難解で実に面白い。
ギリアムは大昔に「未来世紀ブラジル」を一度観たきりだが、このあえてチープな未来感がギリアムなのだろう。
クライマックスのキャサリンの全てを悟ったあとの微笑みが慈愛に満ちていてたまらなく好きだ。そしてラストの機内、全て仕組まれたことだったというオチがよい。
物語の傍流だが、惑星オゴに旅をする男が『俺にとっては全てはリアルだが実際はオゴは俺の想像の世界だ』というセリフが核心を突いていると思う。自分が信じるリアルが妄想かもしれないということを私は常に恐れている。
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