テンタクルズのレビュー・感想・評価
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2021年5月1日 映画 #テンタクルズ (1977年)鑑賞 前半...
2021年5月1日
映画 #テンタクルズ (1977年)鑑賞
前半、あれだけ盛り上げておきながら、後半のグダグダ感は酷い
イタリア製のアニマルパニック映画ということで期待してたのに
最後はシャチとタコの戦いになってしまった。そもそもシャチってタコ好きなのかな?タコを食べるつもりなのかな?
サマーとウィンター
高校時代、「テンタ」とあだ名された同級生がいた。もちろんタコに似てるからという理由で。当時はタコを英語で言うとテンタクルだと思っていた同級生も多く、ビートルズを知ってる者だけが正解にたどり着いたものだった。
『ジョーズ』(75)の大ヒットによって便乗商法的に次々と動物パニック映画が作られた70年代後半。この映画もそうだし、『オルカ』(77)という作品もシャチ愛を感じるという、独特なものがあった。たしかにB級作品ではあるが、東宝特撮映画の大ダコに比べたらマシだと思うし、その東宝作品である『ゴジラ対ヘドラ』(71)の公害怪獣ヘドラの水中棲息期にも巨大タコがそっくりなのも興味深いところ。
タクシー無線の様子から始まり、ヨットを楽しむ子供たちもトランシーバーでのやりとりをしたりで、意外なことに無線によってタコが狂暴化したという設定。また、トンネル工事会社の振動装置によって魚が逆さまになって沈んでるという海底風景も印象的だ。また、けっこう子供が犠牲者となるのは道義上いかがなものかと・・・
映像は時折静止画になったり、人物の描き方が単調だったり、やはり凡作であることは否めない。しかも社長役のヘンリー・フォンダの演技がお粗末すぎた。当時は『ポセイドン・アドベンチャー』の泣かせてくれたおばちゃんシェリー・ウィンタースも出演していて、嬉しくなったものです。
そんな映像よりも音響効果がけっこう良かったりして、音楽も途中に悲しい場面で楽し気な曲が使われてる失敗はあるものの、全体的にイタリアっぽい雰囲気が漂っていました。俳優の声はイタリアっぽく全てアフレコであるためか、どうしても抑揚が足りない。カリフォルニアだというのにイタリア感もあるのです。
まぁ、そんなひどさもあるのに、シャチ愛が感じられることで評価はちょっとプラス。「海のギャング」、「海の暴れん坊」というイメージを払拭するかのように人間と友達なんだと訴えてくる(暴れてましたけど)。シャチは捕食目的で人間を襲ったことはないそうです。
海洋モンスターパニックの元祖
そりゃあ、最近のCG全盛のハリウッド作品に比べたら確かにチープではある。しかし、しかしである、これって43年前の作品でっせ。ドラキュラ、狼男等の魔物ホラーの歴史にグリズリー等動物モンスター作品の歴史に果敢に挑んだチャレンジ精神や良し!個人的にはジョーズと並ぶ海洋モンスターの元祖だと思ってます。小さい頃に観た時はちゃちいとは全く思わず、タコこえーって子供心に刻まれたのでした。ま、タコが人を襲うことはあまりあり得ないが大昔から巨大なダイオウイカやタコが客船を襲うことは伝説として語られてきたがこの作品はリアルな巨大タコ、(サイズ感が段々小さくなるだ笑)けど、ちゃんとしたタコです。ストーリー展開はダラダラ感が免れないが、背後に流れる当時のテーマとしてはなかなか上出来でしょう。懐かしさと製作者に敬意を表して星3つです。
超久々、シリーズ駄作を見よう。パニック映画好きなのでとりあえず見て...
このチープさ、緊張感のなさ
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