デッドフォールのレビュー・感想・評価
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富豪刑事と熱血刑事
悪役ジャック・パランスに嵌められたロス市警の富豪刑事スタローンと熱血刑事カート・ラッセルのリベンジ・アクション、癖の強い俳優さんが繰り広げる半ばお約束どおりのストーリー。
原題はTango & Cashとコンビ名だが株でもうけているタンゴ(スタローン)の方が金持ちなのでキャッシュと入れ替えた方が良くない?、邦題のデッドフォールは罠(上から石や丸太を落とす、落とし罠)のこと、内容にそぐわなくないがカタカナだとピンとこない気もする。
ユーモアもたっぷり、カート・ラッセルの女装は不気味でしたね、脚本家は007ファンなのでしょうか、まるで007のQのようなおじさんが登場して妙ちくりんな武器や装甲車並みのボンドカーを作っていました、悪役はスペクターのボスのペットのネコをもじったのか鼠がペットで笑えました。
紅一点のテリー・ハッチャー、デビューしたての頃なのでピチピチの踊子さんでお色気担当、後に007 トゥモロー・ネバー・ダイでボンドガールになりました。
監督のアンドレイ・コンチャロフスキーはロシア出身でタルコフスキーと同期の芸術肌の監督さんなのでこういうコメディタッチのアクションものを撮るのは妙と思ったら、案の定、プロデューサーと息が合わず途中降板したとのこと、スタローンも撮影監督を首にしたりと内輪もめが多かったようです。
つっこみどころはありますが、エンタメとして観る分には結構愉しめました。
デッドフォール:君は俺の知る最高のデカだ
【デッドフォール:トレビア】※ウィキペディアより引用
1.カート・ラッセルは代役‥本来はアーノルド・シュワルツェネッガーとスタローンの共演作として企画されたが、ギャラの都合でシュワルツェネッガーが辞退したため、カート・ラッセルが代役を務めることとなった
2.キャッチコピー‥「Let's do it.」(やってやろうぜ)。
【デッドフォール:おすすめポイント】
1.スタートシーン及び脱走シーンほか見どころシーンが満載!!!
2.“レイ”レイモンド・タンゴ役シルヴェスター・スタローンと“ゲイブ”ガブリエル・キャッシュ役カート・ラッセルとの絡みやセリフがいいなぁ!!
3.“キキ”キャサリン・タンゴ(レイの妹)役テリー・ハッチャーがセクシーで素敵!
【デッドフォール:名言名セリフ】
1.“レイ”レイモンド・タンゴ役シルヴェスター・スタローンの名言名セリフ
→「君は俺の知る最高のデカだ」
2.“ゲイブ”ガブリエル・キャッシュ役カート・ラッセルの名言名セリフ
→「何度も撃たれているがツイていると思ったことは一度もねえ」
これは格好をつけようとしているのか喜劇なのか
総合60点 ( ストーリー:50点|キャスト:65点|演出:65点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
普段は高級背広を着るスタローンが勤務中に信用取引をして獄中で商品先物相場の価格を気にする。カート・ラッセルも典型的な型破り刑事を演じる。ひょっとして当時はこれが余裕があって格好がいいと思っての演出なのだろうか。しかし今観てみるとこれって随分と笑いの方向に振った軽い喜劇に思える。もし格好いいと思って真面目に作っていたのならばけっこう痛いし、その隔たりが結果的にむしろ滑稽。
敵はFBIすら操作できるほど強大な割にやってることが手間ばかりかけているなど内容はくだらない。でも派手な活劇はあるのでその場面を観られると同時に、やはりところどころに挿まれる少し可笑しな場面を楽しめる。
王道な娯楽作品
小学生の頃はTVで頻繁に放映されていた記憶があり初めて字幕で久し振りに鑑賞。
ヤッパり80年代中盤〜90年代前半のアメリカのアクション映画はくだらなくて単純だが何も考えずに楽しめるしキャスト陣も素晴らしい。
あの当時のスタローンにK・ラッセルが共演のアクション映画って結構、話題になっていたような。
今でもお互いに現役バリバリだしK・ラッセルはタランティーノでも良い役者だ。
小学生が観る分には充分に楽しめるしこんな類の映画からスタートして映画好きになるのもあり。
本作を含め「バットマン」に「ヤングガン」と殺され方もホボ同じなJ・パランスの悪役三昧も面白い。
過去作ネタはファンには嬉しいです
凄腕警察官がマフィアの策略で逮捕され刑務所に送られるも脱獄して退治する話。
主演二人の過去作ネタを入れてくるので、それらを知ってから観るとより楽しめると思います。
面白いの山盛り
スタローンがクールな刑事で、カートラッセルが熱血刑事みたいなキャスティングはあんまり合っているとは言えないのだが、二人が仲良くなっていく感じはとてもよかった。
スラムみたいな刑務所は、ところどころ火がついていて、半ば暴動状態にあったり、そこから脱獄したり、カートラッセルが女装をしたり、すごい装甲車で敵の基地に殴り込みに行くなど面白いのを思いつく限り全部山盛りで入れた感じだった。これでもうちょっとリアリズムの要素やサスペンス性があったら大傑作になったかもしれないと思うのだが、これはこれで楽しくていいのではないだろうか。
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