狼よさらばのレビュー・感想・評価
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人を撃ってしまい吐くほど苦悩する"普通の人"が、"正義の殺し屋"に目覚めていく過程
YouTubeで流れてきた名シーンがてんこ盛り!
こんな映画のシーンだったのね。
チャールズブロンソンって、名前はよく聞くけれど「う~ん、マンダム」しか見たことなく、ちゃんと映画を観たのは今回が初めて。こんなに渋く、かっこいい人だったとは!!
鍛えた体と、フィットしたスーツ。なぜかスーツが古臭くないのよ。現代からみてもお洒落でかっこいい。流行を超えた普遍的なかっこよさってあるのね。
人を撃ってしまい吐くほど苦悩する普通の人が、徐々に正義の鉄槌を降すことにハマっていく。。その過程を表情や仕草でみせてくれる。
犯人として隠れて暮らす日々のスリル。そしてついに特定されてしまう。
これはよく夢でうなされるやつだ。(笑
でも結局あの3人には復讐できていないのでは?
チンピラという広義の括りでは復讐できているけれども。続編があるのかな。あるならぜひみてみたい。(いかんせん何もしらない。。)
※向かい合っての対決は、まるで特撮ヒーローの決闘シーンみたいだった。
ブロンソンの色気がすごい
採点3.8
襲われた妻や娘の復讐心に飲まれ、片っ端から悪を潰し始めるダークヒーローを描いた作品。
これはそのシリーズ第一作目。
アメリカの社会問題や歪みも含ませており、改めて観るにオリジナルの深みを知りました。
何と言っても、主役のブロンソンがとにかく格好良い。
ラストの笑顔で銃を構える仕草、最高です。
当時50を越えていたと思いましたが、その色気がすごいですね。
ブロンソンの新たな魅力で溢れる作品でした。
私刑!
言わずと知れた男の中の男、チャールズ・ブロンソンの大ヒット作。 このとき53歳、 すでに大スターであったが、この作品で再び男を上げた。 スーパースターは、いくつになっても何をやっても結果を出すのだ!
これから見てみようかという人に向けて、超簡単に解説する。 この作品は、現実の社会を舞台にした復讐劇である。 妻と娘を強盗に襲われた男が、復讐に燃える修羅と化し、街のチンピラたちを一人ひとり成敗していく。 そして、私刑は次第にエスカレートし、警察からマークされ、 ついには……。 というものだ。
この映画により、「一人自警団」という名称が、日本人の意識に刻み込まれた。 本国アメリカでは、もしかしたらこういうことを本当にやってしまう輩が出てくるかもしれないという恐れから、公開当時は、私刑を肯定し煽る作品であるとして、賛否両論の的となった。
実際、ニューヨークのサウスブロンクス地区は、当時、世界で最も治安が悪いエリアと言われており、作品には現実味があったのだ。 一方、作品の舞台はマンハッタンで、ブロンソン演じるポール・カージーは、社会的に成功した建築家。 この設定がまた、恵まれたホワイトカラーが貧しいブルーカラーの命を軽く見ているという捉えられ方で、批判の的となった。
だが、 作品自体は、単純化された勧善懲悪の物語ではない。 主人公のポール・カージーは、あくまでも普通の親父であり、正義を掲げて突き進むアメリカンヒーローではない。 自分の中に芽生えた激しい復讐の怒りが、 底辺に生きる暴漢たちの怒りと同調したことで、 底知れない不安に襲われ、ひとり苦しむのだ。 ブロンソンの表情を抑えた演技もあって、カージーが私刑を実行するまでの葛藤が、観る者にもヒシヒシと伝わってくる。 最初の犯罪に手を染める時の緊張と恐怖も、追体験しているような心境になる。 その辺の丁寧な演出こそが、この映画のパンチ力の強さに繋がっていると言えるだろう。
その後、一人二人と成敗することに慣れ、 カージーの私刑はエスカレートしていくのだが、 当然、警察のマークも厳しくなる。 その先が一体どうなるのかは、見てのお楽しみ。 個人的には、私刑賛成である。 理由はひとつ。 スクリーンの中のブロンソンだったらOKなのだ!
全5作邦題がバラバラ
2021年11月16日
映画 #狼よさらば (1974年)鑑賞
名前だけは知っていたけど見たことがなかった作品
#チャールズ・ブロンソン はてっきり元軍人等の設定と思いきや建築家
ブロンソン本人が、#ダスティン・ホフマン とかが適役と言ったそうだが、そのとおりと思った
でもシリーズ化されてるからね
ポール・カージー
ポール・カージーって有名なのか。
death wish という本の映画化
この映画のほかにも映画化されているようだ。
ブロンソンが、初めは平和主義者
戦争でも医療班について、銃を持たないようだ。
これには過去の事件?事故が関わっている。
しかしシカゴに移っても変わらないのでは。
アメリカの歪みが生み出した狼
経済が発展するにつれて、開拓精神、自衛本能を失っていったアメリカ人。
犯罪は横行し、それを取り締まる警察や司法はパンク状態。悪漢に愛する者を奪われた者たちの傷は、癒えることなく深くなる一方だ。
しかしそこは我らがマンダム、ブロンソン。やられっぱなしじゃいられねぇ!銃を手にした彼は、街に巣食う悪漢共を片っ端から粛清していく。
それは単なる復讐心からだったかもしれないが、段々と私情を離れ私刑という行為自体にのめり込んでいく。
正義のヒーローとは言えない主人公像だが、これが当時大衆に受けたのは納得。
展開は、めちゃくちゃわかりやすい。
登場人物の台詞も説明臭く、社会への不満が溢れている。少々くどくてB級感半端ないが、ブロンソン演じるポール・カージーのバックボーンがしっかり描写されていたり、時代がしっかり反映された内容、ハービー・ハンコックの音楽のお陰で他の70年代のB級アクションとは一線を画す。
なんといってもいぶし銀のブロンソンが絵になる。全く説得力のない不動産屋という設定も全然気にならない。とにかくカッコいい。
言い方が悪いが、スター俳優はB級映画と相性が良い気がする。脚本が優れているに越したことがないのは確かだが、多少安っぽいストーリーでも分かりやすくカッコよくスターを活躍させてくれた方がファンは喜ぶし、なんせスターは脚本の穴を埋める力があるからだ。
ブロンソンは正にそんなスターの一人だ。
【”正当防衛か、過剰防衛か・・、それが問題だ。”復讐のため、アマチュア刑事から私刑刑事に変貌した男を描いた作品。アメリカライフル協会、推奨作品。】
■内容は、巷間に流布しているので、割愛
■感想
・模範的一市民、ポール・カージー(チャールズ・ブロンソン)の妻子が、暴漢に襲われ、妻は命を落とし、娘はショックのために植物状態に・・。
ー それでも、カージーは妻の葬儀の粛々と終え、何事もなかったかのように、会社に出社する・・・。哀しみを露わに見せないカージー。ー
・勤務地をニューヨークから、アリゾナ州ツーソンに変えて貰っても、矢鱈に強盗に遭う、カージー。
ー アリゾナ州は、ご存じの通り、自警の考えが浸透しており、カージーに対し、地元の名士はカージーに32口径の銃を贈る。
カージーは矢鱈に強盗に遭うが、良ーく見ると態々強盗に遭うために人気のない所を歩いている・・。一度、人を殺すと・・。後半は、カージーは止めを刺すために銃を発砲している。ー
<アメリカライフル協会、推奨作品。と言っても、思わず信じてしまいそうな、復讐譚。
当時は、このようなシンプルで分かりやすい作品が、一部のアメリカ国民にはうけたのであろうな・・。>
ブルース・ウイルス出演の「狼よさらば」のリメイクを劇場で見たのだが、やっぱりオリジナルにはかなわないと思った。
BSテレ東で映画「狼よさらば」を見た。
1974年製作/アメリカ
原題:Death Wish
配給:コロムビア映画
チャールズ・ブロンソンやスティーブ・マックイーンやポール・ニューマンが大好きだった。
チャールズ・ブロンソンの映画では「狼よさらば」がいちばん好き。
昨年、ブルース・ウイルス出演の「狼よさらば」のリメイクを劇場で見たのだが、やっぱりオリジナルにはかなわないと思った。
市民が暴漢に襲われる凶悪犯罪の温床ニューヨークで、妻子を襲われた男が復讐に燃えて自警団的な活動を始める。
ブロンソンが銃を手に入れるのはストーリーのちょうど真ん中くらい。そこから男の反撃がはじまる。
自警団自体は犯罪であるがニューヨーク市民は男の活躍を喜び犯罪に立ち向かおうとする市民も現れ始める。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
ラストシーンが
怖くて強そうで優しそうなチャールズブロンソンの個性がとてもよく出て良い映画だった。
ショッキングなシーンの後のじっくりした展開が秀逸だった。しかし無駄な部分がなくよくできた脚本だったと思う。 30年前くらいに見たときはラストシーンが、はかないと思ったけど、今見るとラストシーンが恐い0
こういう映画だったのか
「デス・ウィッシュ」の元ネタと聞いて視聴。
最後に観たのは多分まだ子供の時で、単純な復讐譚だと思い込んでいたけど、久しぶりに観たら全然復讐してなかったw
公開当時「暴力や銃社会を賛美する映画」と叩かれたらしいけど、どちらかというと、銃という力に取り付かれて変容していく平和主義の男を描くことで、逆に銃社会に対してエクスキューズしているんだと思う。
まぁ、チャールズ・ブロンソン主演だから誤解されるのも仕方ないかもだけどw
色々と歪な映画ではあるけど、面白かった。
アメリカ銃社会
まず驚いたのが、『ジュラシック・パーク』や『ザ・フライ』のジェフ・ゴールドブラムが出演していること。若い!と言うより、顔が変わってない・・・。チャールズ・ブロンソンは顔と声が間寛平に似ている(故人に対して失礼ですが)。
昔観たときには、単なる復讐劇のように感じたのであるが、日本人留学生射殺事件やマイケル・ムーアの映画を体験した今となっては全く違った感想になった。この映画を論じるには自衛手段としての銃保持のあり方の問題、強いてはアメリカの銃犯罪の問題を避けられない。ブロンソンが銃に目覚めていく過程は、そのまま現代アメリカの根底にある自衛・正当防衛の論理をそのまま肯定しているかのように取れます。当時の公開時は社会に与える影響も大きかったと推測されます。
それはさておき、やはりブロンソンは決まっている。銃を持ったニヒルな男がハマリ役である。ご冥福をお祈りいたします。
復讐から、アマチュア刑事(自警団)へ
『デス ウィッシュ』シリーズの第一弾、ギャングに妻と娘が襲われ、妻は死亡、娘は昏睡状態、警察は役に立たず、その怒りは、武器に代わり、銃を持ち復讐を始め、力を正義と信じ進んでいく。
いつの間にか、悪を殺す事に背徳感がなくなる主人公ポール カージー、第一弾は、復讐と正義の狭間に悩みながらも、自分の正義に目覚めていく、狂った様なドラマが、本当に面白かった。
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