デイライトのレビュー・感想・評価
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日常が一変する身近な恐怖
襲いくる火と水、酸欠と毒ガスの恐怖、ありえない土木局のおばさん、救出より復旧工事優先で圧力バランスが崩れてトンネル崩壊の危機が迫る・・。ありったけの災難を設定して一人のヒーローが不可能に立ち向かうのだから事故が起きてからは息つく暇もない。
舞台のオランダトンネルは1949年の火災事故以来危険物搭載車の通行が禁止されている、同様に日本の主な水底トンネルも禁止であるが分かっていても首都高を通るのが怖くなる。
同じような映画を見た気がした、プロットは異なるが「地震列島(1980 )」の地下鉄脱出シーンが思い出される。赤坂見附駅が水没する設定だったが実際に大雨で浸水したからあながちフィクションとも言えない。斯様に身近な存在が何かのきっかけで大きな恐怖に変るシチュエーションはパニック映画製作陣のご馳走であることは間違いない。
さんざんやきもきさせて奇想天外の大脱出、ラストの「次は橋を渡ろう」のセリフは緊張の解放と相まって受けた、ハリウッドはこういう小ネタが上手い。
お涙頂戴の映画だとはわかっていても
観てしまう。
今日は、ケーブルテレビで2回放送してて、2回とも観てしまい、2回とも泣いてしまった。
様々な困難を乗り越えながら脱出を試みるシーンを見せる一方で、
ニューヨーク市の削岩作業が、まるでどっかから借りてきたドキュメントの映像かと思うくらい陳腐なのが笑える。
スタローンが、ジョージを置いていくシーンは泣く。
3.11の震災で、ある少女が母親を助け出すことが出来ず、
そのまま一緒にいると、自分も犠牲になってしまうと判断し、
泣く泣く母親を置いて自分は避難する、という実話を思い出させた。
あの少女もこの時のシーンのような気持だったのだろうな、と。
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