劇場公開日 2013年9月28日

「水色の小箱に憧れる“名無しの捨てネコ”の物語」ティファニーで朝食を きりんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5水色の小箱に憧れる“名無しの捨てネコ”の物語

2020年6月7日
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鑑賞方法:DVD/BD

ニューヨークを歩いたとき、ティファニー本店を通りの向かいから眺めました。
良い映画はこのブランドの最強の宣伝効果ですねー
本店はいま改装中で、ティールームも閉まっているそうです。

当初のキャスティングで、もしも肉感的なマリリンモンローがオファーを受けていれば、水色の小箱に憧れ続ける世界中の女性たちはここまでは存在しなかったでしょう。

TIFFANYブランドがこの映画なら
宝飾とドレスのディオールは「5時から7時の恋人カンケイ」かな?これも面白い映画です。
魅力ある女性と出会って、女に翻弄される作家の映画はたくさんあります。

男性レビューアーはどの登場人物にご自分を重ねられるでしょうか、
田舎からオードリーを追ってきた獣医には涙を禁じ得ませんでした。

浮浪児として育った兄妹。寒さに震えて泣きながら悪夢から覚めるオードリー・・
幼少期に親や家庭に基本的信頼関係を持てなかった子は、愛を信じることが出来ずにふらふらと出て行ってしまう、次の保護者を求めて居着かない。そんな貧困問題・家庭崩壊問題も悲しいかなこのキャラクターはバックグラウンドに持ってます。

ヘンリー・マンシーニの切ないタイトル曲は、売れない作家と年の離れた夫の失恋物語に涙雨を降らせますね。
しんみりです。

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以下は ひろぱぱさんへのコメント再録

〉日本人と思しき人物描写、アウト

ですね。これはひどい(笑)

いまレンタルのDVD(ブルーレイ)で再鑑賞しました。デジタルリマスターで画面も音も綺麗に。

付録の「特典メニュー」の
「ヘンリー・マンシーニ 偉大な作曲家の素顔」の次項に上げられているのは
「アジア人から見たユニヨシ」。
ハリウッドがやらかした日本人東洋人に対する偏見と思い込みをパラマウント社が助長した過ちについての、これが結構長編の検証レポートになっています。
しっかりした米国映画界の反省がこのようにDVDに付録されていてちょっと驚きました。
パ社の経営者からのコメントが無いのは失態の上塗りではありますが。

もしご覧になっていなかったらレンタル版でどうぞ。

きりん
りかさんのコメント
2023年1月13日

kazzさんのレビューへのコメントを拝見してこちらも拝読しました。
なるほど〜、詳しく教えていただきありがとうございました。
オードリーヘプバーンが好きで昔から殆ど観て来ましたが、この作品のストーリーが謎でした。皆さんが書いてられるように、オードリーは、外見とは裏腹のわけわからないと言うより、人としていい生き方してない人物に見え、それを打ち消したく、有名で綺麗な作品ながら、あまり好きではありませんでした。
この作品が出来上がるまでやストーリーの芯を教えていただきいろと納得できました。
オードリーの役柄の人物像やストーリーなど色々あるのに、有名な作品となっているのは、オードリーの美+ジバンシイ+ティファニー+ムーンリバーなのでしょうか。

りか
きりんさんのコメント
2022年9月8日

日本にもティファニーのカフェがあります
表参道です
11:30〜なので朝食とはいきませんが。

「ティファニー カフェ@キャットストリート」。

きりん
セロファンさんのコメント
2022年6月4日

きりんさん
コメントありがとうございます。
『ローマの休日』と本作、どちらのオードリーもキラキラ輝いて見えましたが、かたや“プリンセス”、かたや“名無しの捨てネコ”。対照的な物語だったのだなぁと、このレビューを読んでハッとさせられました。

セロファン
ジョニーデブさんのコメント
2021年6月27日

今度DVDを借りて特典メニューを見てみます。ちなみに私にとってのオードリー・ヘプバーン出演作品としては、「ローマの休日」と「昼下りの情事」が星5つです。つまりベスト1(2つになってますが)。

ジョニーデブ
きりんさんのコメント
2021年6月27日

脚本は、どこに焦点を当てているのかが確かに分かりにくい。
でもその分かりにくさの最大の原因は我々のオードリーについての先入観が邪魔をしているから。

オードリーは巷で思われているような可憐な天使のイメージかと思いきや、よくよくストーリーを追えば、冒頭の早朝のティファニー前の歩道シーンは売春の朝帰りですし。
だから本作品は「ローマの休日」とは正反対に位置する“汚れ役”の売春婦に身をやつした孤児の物語なのです。

あたまを切り替えて観ればこの映画の主題がようやく見えてきます。

きりん
kazzさんのコメント
2021年6月2日

きりんさん、コメントありがとうございす。
『ローマの休日』では、当初エリザベス・テイラーがオファーされていましたが、無名のオードリー・ヘプバーンが起用されました。
こちらは、物語に合うキャスト選びをしたことによります。

主演俳優のために脚本が書き替えられることは、昔は珍しくはなかったのだと思います。
もしマリリン・モンローがオファーを受けていたら…別の物語りになってたでしょうね。

kazz
R♪さんのコメント
2020年8月25日

素敵な今作、まだ視聴出来てません(^_^;)
オードリー・ヘップバーンなので絶対みなきゃ💦

共感と素敵なコメントありがとうございます(*^^*)
きりんさんは鑑賞してもレビューしない作品、多いのですか?
お暇な時にレビューを是非✨

自分、どんなに良いセリフでもすぐに忘れちゃうので(ニュアンスだけは覚えてる💦)
素敵なセリフはレビューついでにメモしてます。
みなさま、立派なレビュー投稿が多いので私は自分の感情に赴くままを💦

>『まずその作品の中心に「核」となる言葉・セリフを用意しているんでしょうねー』

本当に映画って人生勉強になりますね(*^^*)
いつもありがとうございます😃

R♪