「主人公とネコの孤独」ティファニーで朝食を ピンクマティーニさんの映画レビュー(感想・評価)
主人公とネコの孤独
軽いラブコメディだと思って観たら、ラストは不覚にも泣いてしまった。
冒頭とラストシーンが秀逸。テーマ曲のムーンリバーのメロディと共に、永遠に心に残る映画となった。
若い頃に一度観かけたことがあるが、ステレオタイプで侮蔑的な日本人の描き方に辟易してやめてしまった。あれからン十年。歳を重ねてからの方が絶対にグッとくる内容だと思う。
奔放で強がりを言いながらも都会で独りぼっちで生きる主人公と身寄りのないネコが切なさを倍増させており、自分と先日天国へ逝った私のネコを重ね合わせてしまった。
愛人契約を生業にしているキャラクターは、ヘップバーンにふさわしくないとも言えるが、彼女だからこそ意外性と清潔感が生まれ魅力的になったと思う。
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