「泣きのツボにはいる」チャンプ(1979) kakerikoさんの映画レビュー(感想・評価)
泣きのツボにはいる
子供の純粋で無償な絶対的愛の前では、父も母も必死に応えようとするのが精いっぱい。
今作品もそんな親子の愛を描いた傑作だと思う。ストーリーが見えてしまっても心の底から吹き上がる熱い涙を流さずにはいられなかった。
父と子の絆が主軸だが、大人の事情で離ればなれとなり、別世界に身を置いていた母親の、我が子に対する複雑な想いにも胸が痛んだ。
子役のリッキー・シュローダーくんは大人顔負けの豊かな感情表現の持ち主、本当に素晴らしいとしかいいようがない。ラストを思い返しただけで彼の叫びが聴こえてくる。
かなり主観になるが、理由を挙げるのは野暮なほど泣けるある種の韓国ドラマと同じ感覚を味わった。もちろん泣かせるだけではない、親子愛をきちんと心に刻んでくれる名作。
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