独裁者のレビュー・感想・評価
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全ての者が生きる権利
初めてチャップリンの映画観ました
当時この映画を作ったのはすごい
ブラックコメディというか
皮肉の表現がすごいなと。
こんなにも愉快なヒトラーの独裁政治に関する映画は観たことがないし、こんな表現の仕方もあるんだと感激した。
何よりも最後の演説までの流れも非常にうまい
そして演説内容が観ているこちらの心を掴む。
何度でも観たいと思う、
そして多くの人に観てもらいたいなと思った映画
あの時代にこの内容。
チャップリンがヒトラーを小馬鹿にしながら、至る所に笑いを
入れているブラックコメディ作品。
あの時代に、この内容の映画を撮る勇気がよくありましたね。
本物のヒトラーはこの作品を見て笑っていたのか怒っていたのか。
この映画は笑いのネタも最高ですが、テンポが非常に良いです。
テンポがいい映画が私は好きですので、この映画は非常に
お気に入りの作品です。
この映画を見るまでは昔の映画はあまり見たことがなく、
「チャップリンと言っても昔の人だろ?昔は面白かっただろうけど
今見たら絶対面白くないだろ・・・」と思っていた時がありました。
しかし・・・最高に楽しめました、ごめんなさい。
人生で一回は見た方がいいかもしれません、オススメです。
昔の映画はあまり見たことなかったんですが、これを機に見て
みようかな。と思えるほどチャップリンの映画は素晴らしかった。
滑稽に描き、自分の望みを映し出す。 ラストの演説は現在の私が聞いて...
滑稽に描き、自分の望みを映し出す。
ラストの演説は現在の私が聞いても頷ける。そこを考えると、作られた当時の世界と今の世界は対した差はないのかもしれない。
変えなければいけないという主張を実現できずにここまできてしまったのだろうな?
砲台に乗って、ベタンと落ちる
○「1940年にアメリカ合衆国で初公開」
当時のアメリカはまだナチの戦火とは遠かったとはいえ、このストレートパンチな揶揄はすごい。
○色褪せぬコミカルさ
笑いって国も時代も越えます。
笑って偉大。そう思わせる面白さ。
チャップリンの動きがコミカルで面白い。
純粋に笑った〜。
○名作!
愛嬌のあるキャラクター。
ストン、とはまるストーリー。
多分また観たくなるんだろう、そんな作品。
人生で何回も見たい映画
時代背景を考えると、とんでもない映画。
この映画を見ることができる今の時代に幸福を感じる。
とぼけた顔のチャップリンの面白可笑しい場面がいくつかあるけれど、
肝心の独裁者の揶揄は思い切り真面目に演じきっている。
そのメリハリが素晴らしい
白黒映画にあまり慣れ親しまなかった自分も飽きず、むしろ何度も巻き戻しながら鑑賞した。
最後のスピーチに涙が出た。
現代の私達にも語りかけるような力強さだった。
70年経っても色あせない映画
最初この映画を観たとき、当時の時代背景を考えれば公開どころか殺されるんじゃないか?って思ったが、調べてみたらやはりそのような脅迫を受けていたようだ。
ただただ平和を訴える映画なら退屈になってしまうが、笑いや映画としてのオチもしっかりしてて、そんななかに最後のあの演説。
ぜひ1度観てほしい。
そしてこの映画というかチャップリンをみてて、笑いだけでなく、映画や音楽などあらゆる芸術面に多大な影響を与えたんだなと感じた。
これが1940年公開なのね
これをこの年に発表するなんて、本当に今からは想像できないぐらいの驚きがあっただろうと思うんですよね。真っ正直なチャップリンだからこそできた作品なんだろうと思います。
「民主主義」や「自由」という言葉の響きが、今とはまったく違っていたのだろうと想像します。
自由であるということ。
この作品の時代から早○十年、強欲や恐怖は過去のものとなったのだろうか?
'死んでも守る'という気概と、'殺されるから逃げろ'という現実主義の狭間で、翻弄され揺れ動く市井の人間を描写するチャップリン。
臆病な床屋さんは、平凡な一人一人の私達。
笑ったり、無力感に苛まれたりを繰り返し、顔を上げて前に進んでいくのだ。
本質を見抜くチャップリンの眼力
総合:70点
ストーリー:70
キャスト:75
演出:70
ビジュアル:60
音楽:70
今でこそヒトラーとナチスドイツの野望と残虐性については広く知れ渡っているが、当時は評価がはっきりと固まっているわけでもなかったらしく、実際日本は彼と組んで英米と戦うことを選んでしまった。
そんななか、チャップリンは短期間で不況に苦しむ敗戦国ドイツを強国にした強い指導者ヒトラーの本質を見抜き、差別に反対し、侵略よりも友愛を説いた、深い主題のある映画をつくりあげた。
現代の知識をもった人からヒトラーを振り返ってみればこんなものだろうくらいにしか思わない部分もあるのだが、制作は1940年であって日本もアメリカも参戦していなかった時代である。とにかくこの時代にこれだけのことを明確にしたのはたいしたもので、彼の眼力の正確さがわかる。
チャップリンは映画の大半は相変わらずの滑稽な演技なのだが、演説になった途端に人が変わったように力強い演説をして一気に深刻な作品に変えてしまう。強いヒロイン役の登場人物が、人としての健全さと不条理に反抗する強さと示し、それでも体制に負けてしまい弱さを見せながら最後に希望を見出すことで、映画における当時の人々の代表として重要な役割を魅力的に演じていた。
反ファシズムを貫くチャップリンのヒューマンコメディ
1940年10月にアメリカで公開された大傑作であり、かつ、歴史的大問題作であった。 前作の「モダンタイムズ」で社会性を色濃くした人間喜劇を作り上げたが、この「独裁者」では、政治性(反戦思想)まで踏み込むこととなった。これらのことから、チャップリンも大戦後の米国における「赤狩り旋風」に巻き込まれて追われるように米国を去り、スイスに移住することとなったのである。
日の出の勢いのナチスドイツが欧州各地で勝利し続け、米国が参戦を躊躇する中、チャップリンは一人で命をかけてナチスドイツに挑戦状を突きつけたのである。映画の中では、チャップリンがヒットラーとおぼしき人とユダヤ人の床屋さんの二役を演じているが、深刻なユダヤ人差別問題や戦争の不合理性がコメディーの流れで描かれている。奇しくも、チャップリンとヒットラーは同じ年月生まれであった(1889年4月)。 チャップリンの自伝(これもとても面白い本でした)の中で語られた言葉だったろうか、「私が、もしアウシュヴィッツの悲劇を知っていたら、このような映画は決して作れなかった」は、とても印象に残った。最後の場面では、映画としては全く異色の、自由と博愛を訴えた有名な名演説がチャップリンの映画としては初めての生の言葉で発せられた。映画の結末としては、若干の疑問点もなきにしもあらず、だけれども、この最後の演説は非常に感動的で圧倒される。
コメディーとして特に面白おかしかったのは、ハンガリー舞曲第5番に合わせて散髪するチャップリン、コイン入りケーキの食卓シーンなどなど、抱腹絶倒の名傑作場面が数多くある。
何にも屈することのない批判の精神
文明の進歩は外面的にも内面的にも人間を複雑なものにする。
それは、映画技術の進歩であったり、笑いというアクションの複雑、緻密化でもある。
3Dやモーションピクチャーに慣れた現代人の目で見れば、70年前も前の作品など古くさいだけだ。
しかし、「独裁者」にはそれ以上のものがつまっている。
時代を反映した鋭い洞察、何にも屈することのない批判の精神、そして、複雑化し焦燥しきった世の中が忘れたロマンがそこにはある。
ラストの演説は名シーンです
独裁者にそっくりということで
街角の理髪師から総裁になってしまう。
ラストシーンで国民たちに呼びかける
メッセージは平和の願い。
幸せの願い。
歴史に残る作品です。
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