独裁者のレビュー・感想・評価
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全ての者が生きる権利
あの時代にこの内容。
チャップリンがヒトラーを小馬鹿にしながら、至る所に笑いを
入れているブラックコメディ作品。
あの時代に、この内容の映画を撮る勇気がよくありましたね。
本物のヒトラーはこの作品を見て笑っていたのか怒っていたのか。
この映画は笑いのネタも最高ですが、テンポが非常に良いです。
テンポがいい映画が私は好きですので、この映画は非常に
お気に入りの作品です。
この映画を見るまでは昔の映画はあまり見たことがなく、
「チャップリンと言っても昔の人だろ?昔は面白かっただろうけど
今見たら絶対面白くないだろ・・・」と思っていた時がありました。
しかし・・・最高に楽しめました、ごめんなさい。
人生で一回は見た方がいいかもしれません、オススメです。
昔の映画はあまり見たことなかったんですが、これを機に見て
みようかな。と思えるほどチャップリンの映画は素晴らしかった。
滑稽に描き、自分の望みを映し出す。 ラストの演説は現在の私が聞いて...
砲台に乗って、ベタンと落ちる
○「1940年にアメリカ合衆国で初公開」
当時のアメリカはまだナチの戦火とは遠かったとはいえ、このストレートパンチな揶揄はすごい。
○色褪せぬコミカルさ
笑いって国も時代も越えます。
笑って偉大。そう思わせる面白さ。
チャップリンの動きがコミカルで面白い。
純粋に笑った〜。
○名作!
愛嬌のあるキャラクター。
ストン、とはまるストーリー。
多分また観たくなるんだろう、そんな作品。
人生で何回も見たい映画
70年経っても色あせない映画
これが1940年公開なのね
自由であるということ。
本質を見抜くチャップリンの眼力
総合:70点
ストーリー:70
キャスト:75
演出:70
ビジュアル:60
音楽:70
今でこそヒトラーとナチスドイツの野望と残虐性については広く知れ渡っているが、当時は評価がはっきりと固まっているわけでもなかったらしく、実際日本は彼と組んで英米と戦うことを選んでしまった。
そんななか、チャップリンは短期間で不況に苦しむ敗戦国ドイツを強国にした強い指導者ヒトラーの本質を見抜き、差別に反対し、侵略よりも友愛を説いた、深い主題のある映画をつくりあげた。
現代の知識をもった人からヒトラーを振り返ってみればこんなものだろうくらいにしか思わない部分もあるのだが、制作は1940年であって日本もアメリカも参戦していなかった時代である。とにかくこの時代にこれだけのことを明確にしたのはたいしたもので、彼の眼力の正確さがわかる。
チャップリンは映画の大半は相変わらずの滑稽な演技なのだが、演説になった途端に人が変わったように力強い演説をして一気に深刻な作品に変えてしまう。強いヒロイン役の登場人物が、人としての健全さと不条理に反抗する強さと示し、それでも体制に負けてしまい弱さを見せながら最後に希望を見出すことで、映画における当時の人々の代表として重要な役割を魅力的に演じていた。
反ファシズムを貫くチャップリンのヒューマンコメディ
1940年10月にアメリカで公開された大傑作であり、かつ、歴史的大問題作であった。 前作の「モダンタイムズ」で社会性を色濃くした人間喜劇を作り上げたが、この「独裁者」では、政治性(反戦思想)まで踏み込むこととなった。これらのことから、チャップリンも大戦後の米国における「赤狩り旋風」に巻き込まれて追われるように米国を去り、スイスに移住することとなったのである。
日の出の勢いのナチスドイツが欧州各地で勝利し続け、米国が参戦を躊躇する中、チャップリンは一人で命をかけてナチスドイツに挑戦状を突きつけたのである。映画の中では、チャップリンがヒットラーとおぼしき人とユダヤ人の床屋さんの二役を演じているが、深刻なユダヤ人差別問題や戦争の不合理性がコメディーの流れで描かれている。奇しくも、チャップリンとヒットラーは同じ年月生まれであった(1889年4月)。 チャップリンの自伝(これもとても面白い本でした)の中で語られた言葉だったろうか、「私が、もしアウシュヴィッツの悲劇を知っていたら、このような映画は決して作れなかった」は、とても印象に残った。最後の場面では、映画としては全く異色の、自由と博愛を訴えた有名な名演説がチャップリンの映画としては初めての生の言葉で発せられた。映画の結末としては、若干の疑問点もなきにしもあらず、だけれども、この最後の演説は非常に感動的で圧倒される。
コメディーとして特に面白おかしかったのは、ハンガリー舞曲第5番に合わせて散髪するチャップリン、コイン入りケーキの食卓シーンなどなど、抱腹絶倒の名傑作場面が数多くある。
何にも屈することのない批判の精神
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