独裁者のレビュー・感想・評価
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独裁者
大学ぶりに観た。テーマがテーマだし公開が1940年と考えるとほんとビビるけど、9割方もはやレジェンドと化したコメディアンがふざけ倒してる映画なんだよな。風船の地球儀とふわふわ踊ってるところとってもチャーミングだけど痛烈な風刺だよね
最高の風刺
いつものコメディタッチの中に潜む風刺。
面白く作りながらも「ここがダメだ!」というメッセージが散りばめられている。
ラストの演説はチャップリンの心の叫びだったのだろうと感じた。
現代でこそ、批判や風刺ができるが、この時代にこれを作ったチャップリンは本当に偉大だと思う。
傑作
言わずもがな。
子供の頃にみた地球儀で遊ぶシーン
そして最後の演説のシーンは今も覚えているし
コメディのお手本であり
チャップリンを超えるコメディ映画はないのではないかと思える作品。
演説のシーン
ほとんど瞬きしないんですよね。
今じゃ当たり前の技術だけど凄いわ。
笑いもするし心も震える
以前にYouTubeでスピーチのシーンだけ見たことがありその時すごく感動して、気になって見ました。
チャップリンの映画は初めて見たのですが、ハンガリー舞曲に合わせて散髪するシーンや、ドイツ語の誇張したモノマネ?などの笑えるシーンがあり、時代関係なく笑かしてくれるなんてさすが喜劇王!!と思いました。
個人的には秘書にタイプライターで文章を書いてもらうシーンが一番笑えました笑
最後のスピーチシーンは何度もYouTubeで見てきたけど、やっぱり感動し、これまでのどの時代にも突き刺さる内容ですね。
このシーンを撮りたくてこの映画を作成したのかなとも思いました。
偉大なる独裁者
Chaplinが一人二役で演じるのは、独裁者とユダヤ人の床屋。
閣下の名はなんたってAdenoid Hynkel😄
肩書きはフューラーならぬ Phooey of Tomainia。
腹心の部下が、陰のブレーンGarbitschと、八つ当たり対象のHerring。
同志はBacteria国のNapaloni。
侵攻するのはオーストリアならぬOsterlich国。
彫刻の名前は “Venus of Today”と “Thinker of Tomorrow”。
ネーミングのセンスが光っています✨
なんちゃってドイツ語風のヒトラーモノマネがすごく面白い。勢い余って咳き込んだり、興奮し過ぎて豚のような鳴き声が入ったり(漫画なら、きっと鼻から蒸気が出ている感じ😤)。怒鳴りながらHerringのメダルを取り上げて、その流れでボタンまで…っていうシーンには大爆笑🤣
よく聞いていると、デリカテッセン、ホルスタイン、ザワークラウト、バナナ、ピーナッツ、チーズ、ラビオリ、サラミ…、食べ物の単語が多くて憎めない😄 Napaloniの「バクテリア語」は、イタリア語風というよりほぼアメリカ英語😅もっとイタリア語の雰囲気を出して欲しかったかも。
お辞儀は軍の敬礼に対する風刺か…もし日本文化をイジっていたのなら光栄ですね。
ワンシーンのためだけに用意したのかと思われる大掛かりな美術セットが多くて驚きました。
“City Lights”でも出て来た鳥籠の小鳥…。
時代の社会構造に囚われた人間の象徴なのでしょうか…?
床屋のユダヤ人の方は、WWI帰還後に長年記憶喪失だったおじさん。この平凡で善良なおじさんが最後にのたまうスピーチが本当に素晴らしい。Chaplinの並々ならぬ気迫。観て聞いて感動しました。トーキーに乗り気でなかったというChaplinだからこそ、映像と音声による化学反応の威力は計り知れないのだと思い知らされました。
誰も傷付かない笑いではないかも知れませんが…、現在でも独裁者は存在するし、民主主義は崩れかけ危機に晒されています。
本作を1940年に発表したChaplinの先見の明に脱帽です。
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強制収容所が随分人道的に見えます。確かに1930年代はまだマシだったよう。その後の残酷さを当時知っていたら本作は撮れなかったと、Chaplinの自伝に書いてあるとのこと。
以下、名スピーチの一部。
“..... I don't want to rule or conquer anyone. I should like to help everyone if possible; Jew, Gentile, black man, white. We all want to help one another. Human beings are like that. We want to live by each other's happiness, not by each other's misery. We don't want to hate and despise one another. In this world there is room for everyone, and the good earth is rich and can provide for everyone. The way of life can be free and beautiful, but we have lost the way. Greed has poisoned men's souls, has barricaded the world with hate, has goose-stepped us into misery and bloodshed. We have developed speed, but we have shut ourselves in. Machinery that gives abundance has left us in want. Our knowledge has made us cynical; our cleverness, hard and unkind. We think too much and feel too little. More than machinery, we need humanity. More than cleverness, we need kindness and gentleness. Without these qualities, life will be violent and all will be lost. The airplane and the radio have brought us closer together. The very nature of these inventions cries out for the goodness in men; cries out for universal brotherhood; for the unity of us all. Even now my voice is reaching millions throughout the world, millions of despairing men, women, and little children, victims of a system that makes men torture and imprison innocent people. To those who can hear me, I say, do not despair. The misery that is now upon us is but the passing of greed, the bitterness of men who fear the way of human progress. The hate of men will pass, and dictators die, and the power they took from the people will return to the people. And so long as men die, liberty will never perish. Soldiers! Don't give yourselves to brutes, men who despise you, enslave you; who regiment your lives, tell you what to do, what to think and what to feel! Who drill you, diet you, treat you like cattle, use you as cannon fodder. Don't give yourselves to these unnatural men - machine men with machine minds and machine hearts! You are not machines, you are not cattle, you are men! You have the love of humanity in your hearts! You don't hate! Only the unloved hate; the unloved and the unnatural. Soldiers! Don't fight for slavery! Fight for liberty! In the seventeenth chapter of St. Luke, it is written that the kingdom of God is within man, not one man nor a group of men, but in all men! In you! You, the people, have the power, the power to create machines, the power to create happiness! You, the people, have the power to make this life free and beautiful, to make this life a wonderful adventure. Then in the name of democracy, let us use that power. Let us all unite. Let us fight for a new world, a decent world that will give men a chance to work, that will give youth a future and old age a security. By the promise of these things, brutes have risen to power. But they lie! They do not fulfill that promise. They never will! Dictators free themselves but they enslave the people. Now let us fight to fulfill that promise. Let us fight to free the world! To do away with national barriers! To do away with greed, with hate and intolerance! Let us fight for a world of reason, a world where science and progress will lead to all men's happiness. Soldiers, in the name of democracy, let us all unite!”
ユダヤ故
何処にも自らが属す国がなく天地として居住した国米国からも程よく追い出されたユダヤ人役者チャップリンと言う見方で、現在本作がネットフリックスに登場した意味合いを考えて見ようと観た。観ているうちにヒトラーとスターリンのような関係性で描かれる二人のやり取りに惹きつけられのめり込んだ。と言うのが本作の実力の一つだと思う。私は、人間とはこうも馬鹿で情け無い存在で有りながら、どうしてここまで繁栄したのかがわからなくなりつつあるが、結論は文化芸術を一つとした創造力によるものだと。至るのである◎チャップリン!有難う。
凄いどころじゃない!
ストーリー性と、メッセージ性がアップした分、笑いの部分が大幅減。
って、そんなコト言ってられないね。ヒトラー全盛と言っても過言ではない1940年に、こんな作品を作り上げちゃったチャップリンは凄いどころじゃないわ。
ただ、凄いは凄いけど、面白いかと言われると、
それは別。テーマ的に両立は難しいわな(^_^;)
悲劇と喜劇は紙一重
この作品を観終わった後5分ぐらいボーっと余韻に浸っていて無性に「早くレビューを書かなければ!」と謎の使命感に駆られた。
喜劇の対義語は何だろうか?
もちろんすぐに出てくる単語は悲劇だ。しかしこの作品を観た後だと喜劇の対義語は戦争なのではないかと思う。
じゃあ悲劇はなんなんだ?自分は悲劇は喜劇の類義語だと今は思う。誰かにとっての悲劇は誰かにとっては喜劇にもなりうるからだ。この作品はそれを教えてくれた。独裁者のチャップリンが最後の方で兵士に理髪師のチャップリンと間違えられた。これは独裁者のチャップリンからすれば"悲劇"だ。しかし、その他のユダヤ人であったり、兵士などにとっては結果的に"喜劇"となった。
このように喜劇と悲劇は紙一重だ。
じゃあ喜劇の対義語は?それが戦争だ。
戦争が喜劇の対義語だといいことは、今作や「この世界の片隅に」や「ジョジョラビット」などの作品も証明している。
その喜劇と戦争を何十年も前に扱ったチャップリンはやはり凄い!
彼は偉大なるコメディアンであり偉大なる道徳者だ。
凄まじい
これがチャップリンか。。
凄まじい情熱とパワー。同時代に現存していた独裁者を徹底的にこき下ろし、思いきり笑わせてくれて、最後の演説で大衆を一気に感動に引き込む。
映画の持つ力をこれでもかと見せつけてくれる、名作中の名作です。
80年が経ってまた強烈なメッセージを放ちはじめてはいないか?
1940年公開、トーキー作品
改めてみてセットやロケシーンの美術がものすごく手が込んでいる事に驚かされた
ナチスによるユダヤ人迫害の映画は実に沢山の作品がある
しかしそれらは全て戦後のものだ
本作は1940年の作品だ
正に現在進行形の中で作品にされているのだ
そこが決定的に違う
他にはないのだ
ファシズムを阻止して民主主義を守れ
ラストの有名な演説シーンがもちろんテーマだ
だから本作の役割は第二次世界大戦の終結を持って終わった
21世紀に生きる私達にとっては、あの当時はそうだったんだ、ふーん
チャップリンのギャグは面白いなあ
それだけだろうか?
80年が経ってまた強烈なメッセージを放ちはじめてはいないか?
敵国の首相はまるでトランプ大統領だ
迫害されるユダヤ人はチベットやウイグルの人々そのままだ
ゲッペルスに相当する幹部が述べる独裁が民主主義に勝るとの演説は中国共産党の言説そのままだ
そう独裁者は習近平だ
進駐され征服されるのは台湾かも知れない
いや日本かも知れない
コロナウイルス禍はいつか終息するだろう
その時独裁国家の中国がいち早く復興したとき中国が世界の覇権を握るとしたらどんな恐ろしい世界が訪れるか知れたものではない
コロナウイルス禍より恐ろしい残酷な世界になるだろう
今こそチャップリンのラストの演説を聴くべきだ
独裁者を打倒して民主主義を守らなければならない
これ、何がすごいって、ヒトラーが存命中の作品ってこと。現代からヒト...
これ、何がすごいって、ヒトラーが存命中の作品ってこと。現代からヒトラーを批判するのは簡単だが、当時はそうではなかったはず。ヒトラーが戦争に勝ってたらどうなったのだろう、身の毛もよだつ。
笑いを交えながらの風刺、そこもすごい。笑うところはほんと、腹抱えて笑っちゃいます。そして考えさせられる場面、このメリハリの妙。
見るべき名作の一つ、間違いない。
代表作
チャップリンの代表作であるこの作品、当時CIAから共産主義者とのレッテルを貼られたのは解らないでもない。
ただの反戦主義者に過ぎず、帝国主義をも批判していたのに過ぎないのだが。
チャップリンの伝記映画の「チャーリー」を併せて観ると更に楽しめると思う。
Let us fight for a new world. チャップリンの素晴らしい風刺映画
言わずと知れたチャップリンの名作。これまでずっと観てなくて、たまたま読んだ「キネマ探偵カレイドミステリー」という小説の中に作品が出てきていたので興味を持ち、今回初めて観ました。
いやー、チャップリンの動きはキレッキレですね。素晴らしい。無声映画の頃から活躍していたコメディアンって所に歴史を感じます。笑えるかどうかは別問題としても・・・ま、正直笑う事は全くできなかったのでちょっと退屈もしたのですが、動きだけで表現の幅の広さには感服物です。
そして、最後のスピーチ。これはしてやられました。この時代ってまだナチス全盛の頃に、真っ向から否定する映画を作ってしまうチャップリンって本当にスゴいとしか言いようがないですね。というよりこのスピーチの内容全然今でも通じる。世界的に閉塞感が増している今だからこそ観るべき映画なのかもしれないです。
永遠に語り継がれていってほしい一本
衝撃作だった。
あの時代にこんな作品を作れるなんて。
チャップリンのすごさに唖然…
最初は強めのブラックジョークという感じだけど、最後の演説シーンは心にズドーンときた。
次の世代にもずっと見てほしい映画です。
チャップリン万歳
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