「命がけのメッセージ」独裁者 うそつきカモメさんの映画レビュー(感想・評価)
命がけのメッセージ
皮肉に満ちたストーリーが、飽きさせない展開で、最後まで一気に見終えてしまう。これが、実在の人物を痛烈に風刺したものだと知ったのは最近のことで、この映画が公開された時には、ヒトラーの独裁政権全盛期で、チャップリンは命の危険にもさらされたであろう。それを考えると、よくこんな映画作ったなと、感嘆せずにはいられない。
地球儀のバルーンで遊ぶ姿は、「世界を彼にゆだねてはいけない」という強烈なメッセージ。その後ヒトラーがどうなったかを考えれば、映画を通じてチャップリンが命がけの訴えを世界中に伝えたことは称賛に値するだろう。もちろん、映画そのものも、面白くてためになる。
2018.7.13
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